• 令和5年度決算概要等報告書162ページの「大阪府立環境農林水産総合研究所運営費交付金」についてお伺いします。
    大阪府立環境農林水産総合研究所では、府からの運営費交付金を活用し、農業大学校を開校して、大阪における農業者や農業技術者の養成に取り組んでいると聞きます。近年、農業の担い手不足が一層深刻化する中、農業大学校が果たす役割はますます重要になると考えます。
    そこで、令和5年度における農業大学校の卒業実績及び、大阪における農業者や農業技術者の養成につながるカリキュラムの特長や進路支援等についてお伺いします。
  • 〇農業大学校は100年を超える歴史の中で、2,000名を超える卒業生を輩出し、令和5年度では、14名が2年間の課程を修了し、新規就農、雇用就農をはじめ、農業関係企業などにも就職され、農業分野の世界で活躍されているところ。

    〇カリキュラムの主な特長としては、即戦力を目指し、ハウスの管理実習やトラクターの操作実習など、実践重視のカリキュラムのほか、環境農林水産総合研究所の研究員や大阪公立大学等の講師による授業、農業関連企業の技術者による実習など、学外組織や団体等とも連携し、その分野の専門的人材を活用した実践教育を実施している。

    〇加えて、卒業後の進路も見据え、進路希望に応じて、実習コースを複数の中から選択できるとともに、インターンシップ研修や無料職業紹介の実施など進路支援の充実も図っている。

    〇また、卒業後も、巡回による支援や卒業生同志のネットワークづくりなどのサポートも行っている。

    〇こうした取組によって、幅広い視野から農業を考え、技術力と判断力、応用力を身に付けた農業経営者及び農業技術者を養成することをめざしている。
  • 農業大学校で学んだ方が、今後も大阪農業をしっかり支える農業者や農業技術者として活躍してもらいたいと思います。さて、農業大学校が実施する「農業への意欲や適性の確認を目的」とする選抜試験のうち、国語・数学・理科・農業と環境の筆記試験の過去の試験問題について、WEB上に公表されておらず、受験生が閲覧を希望する場合は農業大学校まで見に行かなければならない状況と聞きました。
    著作権の関係や、農業大学校の教育研修設備を実際に見てから受験してほしいとの思いで、WEB上で公表していないとのことでしたが、広く過去の試験内容を明らかにすることで、農業大学校が求める人物像が受験生にも理解され、学ぶ意欲の高い方の入学につながり、ひいては、入学後の学びの更なる質の向上につながると考えます。是非、課題を整理した上で、可能な範囲で、WEB上でも過去の入学試験問題を示していただくよう、求めておきます。