
大阪維新の会大阪府議会議員団の岩本ゆうすけでございます。
採決に先立ちまして、我が会派を代表し、今常任委員会に付託されております議案につきまして、我が会派の意見と態度を申し述べます。
万博後の成長戦略(Beyond EXPO2025)
・万博のレガシーを実装・産業化へ確実に橋渡しする戦略を、着実にスタートできるよう産官学・市町村と目標共有し準備いただくよう求めます。大阪の成長につながる「府民所得の向上」や「雇用」に関する指標を設定いただくとともに、柱の一つウェルビーイング、生活実感に近い指標設定を求めます。
・成長を加速させるために、重点分野に戦略的に投資を行うとともに、下支えとなるインフラ整備も重要であることから、道路・鉄軌道等に積極投資を求めます。
国際ハブ機能(関空・国際金融)
・関西国際空港は容量拡張後、旅客数・発着回数が過去最高水準で推移しており、量だけでなく質で首都圏に匹敵する空港となるべく、この好機に北米や欧米便の拡充等、府として関西エアポート社と連携して路線誘致の後押しを求めます。
・国際金融都市に向けた次の段階として、官民ファンドの組成等、成長分野へのダイナミックな投資が行われるような環境整備を求めます。
組織・人事・働き方
・Beyond EXPO2025の具体化・着実な推進を図るにあたり、過去の議論や方向性を踏まえ、より実現に資する部局再編を求めます。
・万博推進局、成功に向け最前線で取り組んできた職員の皆様には、過重業務実態(残業増・年休減)を踏まえ、休暇取得促進や業務平準化など配慮を求めます。
財政・資産活用・入札
・物価・賃金について高騰が続いており、国からの通知の趣旨も踏まえ、指定管理料等にも対応いただくよう求めます。
・府財政は大きな改善を図ってきた中、将来的に不交付団体を目指すならば、戦略的な財政に転換する必要があります。府有財産は“資産”として価値を見極め、戦略的に判断し、歳入確保と利便性向上を両立するなど、既存ストックを最大活用していくファシリティマネジメント推進をはじめ、戦略的・課題意識をもって財政運営いただくよう求めておきます。
・府税条例の一部改正、いわゆる超過課税は、これまで少しの期間だけとしながら数十年続けてこられました。府税収入は過去最高レベルにあり、財調基金も相当積みあがる中、今回は検証を行われたことは一定評価するものの、次回に向けては廃止・見直しの検討も含め、明確な方針を示すよう求めます。
市町村・広域連携(南河内モデル)
・市町村の中長期財政シミュレーションを横展開し、行革・広域連携の判断材料として活用いただけるよう取り組み拡大を求めます。また、南河内基礎自治機能充実強化協議会を軸に、地域の未来像を「南河内版グランドデザイン」として描くなど、府の更なる連携支援を求めます。
DX・人事制度
・庁内生成AIの活用は、全職員の“まず触る”を徹底し、業務効率化や働き方改革につながるよう、推進を求めます。職員の兼業については、様々な観点で効果が期待できる一方、理解不足から問題が生じる恐れもあり、制度の周知により服務規律を確保いただくよう求めます。
府市一体・副首都について
・府市一体条例は二重行政解消に資するものであり、調整会議など成果も確認したところですが、引き続き大阪の成長発展に向け府市連携の取り組みを求めます。
・東京一極集中については最重要課題であることから、中枢機能分散の本丸となる副首都化の議論を進めていただくよう求めます。食の安全供給の確保は府民生活にも影響するものであり、副首都ビジョンへの位置づけを求めておきます。
以上、るる申し上げましたが、本委員会に付託されている諸議案につきましては全て賛成であることを表明し、我が会派の意見開陳といたします。御清聴ありがとうございました。













