• 決算概要等報告書の64ページに記載の「中小企業万博参入促進事業費」についてお伺いします。
    大阪府では、受発注のマッチングシステムとして「万博商談もずやんモール」を昨年6月より運用しています。
    本事業の活動指標は、受注者登録数が2万者、発注件数が2千件と聞いておりますが、昨年度の実績は、前者が1,611者、後者が103件と、目標に遠く及ばない状況でした。目標達成に向けて様々活動をしてきたことは一定理解しますが、結果として目標値と実績との乖離は非常に大きい。本事業により、府内中小企業に何らかの成果があったのか、経営支援課長に伺う。
  • 〇昨年度は、万博関連の発注が大規模な建設工事等が主なものであったことから、中小企業が受注できる案件が少なく、府が把握している範囲では、もずやんモール上での商談成約案件は「イベント出展用のパネル発注」の1件であった。

    〇一方で、令和5年の秋以降、海外パビリオン運営者が構想する内装工事やレストラン業務運営、本国からの物資の輸入などの今後の発注見通しや、地元大阪でビジネスパートナーを求めている、といった、府内中小企業の受注につながる情報の確保を進めてきた。

    〇この結果、令和6年度に入り、これらの案件が建設、飲食、卸売、製造など広範な業種で、もずやんモールのマッチング機能もしくはサプライヤーリスト機能を活用して実際に発注され、商談成約に至る案件が発生している。

    〇現在は、会場外における物販スペースの確保や交流会でのケータリング業務など、もずやんモールを活用したビジネスパートナー探しも増加しており、万博開催によるビジネスチャンスを府内中小企業に提供する役割を果たすとともに、海外パビリオン運営者をはじめ万博に関係する方々の支援ツールとしても機能しているものと認識している。
  • より多くの府内中小企業に使ってもらえるよう引き続き努めてもらいたい。