• 決算概要等報告書50ページに記載の「再生医療万博連携推進事業費」におけるコンテンツ制作について、お伺いします。
    大阪府は、再生医療をベースに、ゲノム医療や人工知能、IoTの活用等、今後の医療技術の進歩に即応した最先端の「未来医療」の産業化と国内外の患者への提供による国際貢献を推進する「未来医療国際拠点」の形成をめざしています。本年6月、その拠点として「中之島クロス」が開業し、国内外のアカデミアやライフサイエンス関連事業者から注目を集めているところです。
    再生医療の実用化・産業化推進には、多くの方々に再生医療について理解を深めていただくことも重要です。しかしながら、一般の方々の再生医療に関する認知度は、いまだ高くないと感じます。
    本事業では、再生医療の実用化等の推進に向け、府民はじめ多くの方に、再生医療について広く発信し、その理解促進と社会受容性の向上を目的として、動画コンテンツを制作しているが、今回、制作した動画の内容と、その活用方策について、ライフサイエンス産業課長に伺う。
  • 〇委員お示しの再生医療に関する動画コンテンツについては、今回、2種類制作を行った。 一つは、一般府民へ向けて、「再生医療の現在地」というタイトルで、再生医療の基本的な解説や「iPS 細胞」についての説明、治療を受けた患者の声などを、インタビューを交えて紹介する内容のもの。

    〇もう一つは、企業等に向けて、「産業の力で再生医療があたり前の未来に」というタイトルで、再生医療の実用化に向けた課題と未来への展望を、再生医療に関わるスタートアップや医療機関の関係者等へのインタビューで紹介する内容である。

    〇これらの動画は、本年1月24日に大阪府の公式Youtubeで公開を開始し、2月9日に開催した府民対象の「大阪・未来医療フォーラム」を皮切りに、本府主催のイベント等でも上映を行っているとともに、6月に開催された中之島クロスのオープンニングセレモニー等でも発信をしたところ。

    〇2025年に開幕する大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、一般の方にも再生医療等に関心を持っていただく絶好の機会。この機を捉え、中之島クロスでも関連イベントを実施することとしていることから、中之島クロス2階に整備した「交流・共創・発信」の場において、これらの動画を常に発信するなど、より幅広い府民への周知に努めてまいる。

    〇こうした取組みを通じて、社会受容性の向上に加え様々な企業等の積極的な参入を促し、再生医療の産業化・実用化を加速させてまいりたい。
  • 現在も、様々な機を捉えて動画を活用していることはわかった。しかしながら、現時点では、再生医療に興味がある方に対するアプローチが多いと感じます。
    社会受容性の向上には、再生医療になじみのない府民にも知ってもらうことが重要です。我々も府民の方と接する際、機会があれば、こうした動画はじめ、再生医療についても伝えていきたいと考えています。動画については大阪府のイベントで上映、またSNSで周知などし、幅広い世代の方に再生医療への期待と未来を感じてもらえるよう、取り組みを求めます。