• 次に、学校教育自己診断の効果的な運用についてお伺いします。
    府立学校では、学校経営計画に定めた教育目標の達成状況を評価し、効果的かつ効率的な改善を行い、府民の信頼に応える学校づくりに資することを目的に学校教育自己診断を実施しています。各校は学校教育自己診断の結果及び分析・考察を自校Webページに公表することになっており、ぜひ皆様も地元の学校の自己診断を見てもらえたらと思いますが、見づらかったり、学校ごとに記載内容が異なるなど、内容は学校に委ねられ、学校の運営状況に対する説明責任を果たす、当診断の目的に沿ったものになっていないと感じています。
    学校教育自己診断の結果等について、府のホームページ等で様式を統一して公表するなど、よりわかりやすい形で府民に情報提供するべきと考えますが、教育長の所見をお伺いします。
  • (教育長答弁)
    ○ 学校教育自己診断は、各校が生徒、保護者、教職員に対し実施したアンケートをもとに、自らが立てた教育目標の達成度を点検し、教育活動の改善のための方策を明らかにするものである。

    ○ アンケート結果は、各校が自ら定めた教育目標の達成状況を評価し、効果的かつ効率的な改善を行うため、府教育庁のホームページで統一して公表するのではなく、各校のホームページ上で独自に公表している。

    ○ 府立学校が、自校の学校運営の改善や自校の強み・弱みを把握するツールとして、この自己診断の結果をよりわかりやすく府民に情報提供するとともに、各校の課題に対して効果的かつ効率的に活用できるよう、府教育庁としても引き続き支援してまいる。
  • この質問にあたり、私の方で、府で公開するダッシュボードのイメージを作ってみました。項目等は各学校の主体性に任せつつ、テンプレを統一し、観点を整理し、こうした形で公開するなど、オープンデータ化をすることによって分析も容易になり、施策検証や構築の根拠にもなると思います。生徒や保護者、先生の生の声が詰まっているこの自己診断、様式を統一させるなどして現場の負担を減らし、有効に活用いただきたいと思います。
  • 学校教育自己診断の効果的な運用の視点でもう一点、質問します。
    これからの学校は、地域と一体となって子どもたちを育む、地域とともにある学校づくりが重要と考えます。しかし、学校によっては地域(近隣住民、事業者、同窓生など広義の意味)の声を十分に受け止めきれていないなど、課題があると認識しており、各校が地域と十分に連携できているのか、継続的に確認する必要があると考えます。
    そこで、例えば、府立学校が各校の自己診断の質問項目に地域との関わりに係る内容を入れるなどにより、地域・保護者はじめ、学校をとりまく様々な関係者に理解され、支持される開かれた学校づくりを進めるべきと考えますが、所見をお伺いします。
  • (教育長答弁)
    ○ 府立学校において、保護者・地域とともにある学校づくりを推進していくことは大変重要であると認識。

    ○ 府教育庁としては、例えば、議員お示しの学校教育自己診断について、質問項目の例示に地域との関わりに係る内容を追加するなど、各校が学校教育自己診断を有効に活用していきながら、地域に開かれた学校づくりを一層進められるよう指導助言してまいる。

    文部科学省の指針や、大阪府の教育振興基本計画、府立学校に対する指示事項には地域との連携がうたわれています。地域の力は、うまくお借りできれば特色にもなっていきます。
  • 府の計画と、現場での動きにズレが出るとしたら、こうした自己診断こそ、そのズレを埋められるものだと思います。地域とも連携・協力が得られる開かれた学校づくりを進めていただくよう求めておきます。