• 次に、GSEの機会を通じた情報発信についてお伺いします。
    来年度、万博会期中に会場内で、経済産業省主催によりGlobal Startup EXPO 2025が開催されます。GSEには、世界中のトップクラスのスタートアップやベンチャーキャピタル、事業会社が来阪することから、大阪、関西のスタートアップにとっても大きなビジネスチャンスであると言えます。そのため、そのGSE開催を盛り上げるために、昨年十一月、梅田で国との連携により機運醸成イベントを開催されましたが、これには定員を超える約四百名の来場があり、同イベントでは、海外のVC約二十五社と、大阪、関西のスタートアップや事業会社約二十五社とのビジネスマッチングを実施したとのことでした。GSEが実施される来年度は、さらにその規模を拡大し、万博会場外でライフサイエンス、グリーン、デジタルの三分野の商談会を行い、ビジネスマッチングを促進するスタートアップ活躍促進事業を行うとのことです。
    本事業を成功させるためには、府内のスタートアップのポテンシャルを国内外にしっかりと情報発信した上で、海外のVC等と確実にマッチングが図られるよう取り組む必要があると考えますが、国際ビジネス・スタートアップ支援課長の所見をお伺いします。
  • 〇お答えいたします。Global Startup EXPO 2025、いわゆるGSEにつきましては、海外のベンチャーキャピタルや事業会社等が多数来阪されますことから、府内のスタートアップに対し、ビジネスマッチングの機会を提供するよい機会であると考えています。そのため、大阪府が実施するスタートアップ活躍促進事業におきましては、府内スタートアップのポテンシャルをGSEで来阪されるベンチャーキャピタル等にしっかり伝え、マッチングの機会を確実に提供することが重要であると認識しています。

    〇まず、情報発信につきましては、大阪、関西が有するライフサイエンスやグリーン等のディープテック分野の強みをブランディングし、国内外に発信するため、今年度、「DeepTech Frontier Kansai」という新たなキャッチコピーを策定いたしました。今後、このキャッチコピーの下、大阪、関西がディープテックの一大拠点であることや、その投資魅力を様々な機会を捉えて発信し、大阪、関西への関心を高めていきたいと考えています。

    〇あわせて、GSEの開催前から、大阪府による当該事業に参加されるスタートアップの具体的な強みや事業内容等を来阪されるベンチャーキャピタル等に御紹介するなど、丁寧な対応を行うことで、マッチングの実現につなげ、海外との継続的な関係構築に取り組んでいきたいと考えています。
  • 大阪に世界中から人が集まるこの機会に、最大限に効果が発揮されるよう、来阪者それぞれに合わせた情報を届け、また、このタイミングで大阪に足を運べない方にも、例えばオンライン配信等を通じて幅広く発信するなどの工夫を行うことで、大阪のスタートアップの魅力というのをたくさんの方に感じていただくことが重要だと思っています。ぜひ本事業を成功させ、このような国際的なスタートアップイベントの大阪での継続的な開催というのにつなげていただきたいと思っています。