• 次に、総務部の令和6年度決算概要等報告書68ページに記載の「咲洲庁舎管理事業」についてお伺いします。
    咲洲庁舎は、地上55階建てで、1階から3階の飲食店などの店舗フロアを含め、延べ床面積は約15万㎡にのぼり、令和6年度末時点で民間テナントや府の職員等、約3,400人の方が勤務されています。このうち、7階~17階については、先月末に新たなホテル事業者と賃貸借契約を締結され、今月10日にオープンするとお聞きしている。
    そこでまず、当該ホテル事業者の入居により、咲洲庁舎全体の稼働率はどのように変化したのか、賃料収入の変化も含めて、庁舎管理課長にお伺いします。
  • 〔庁舎管理課長答弁〕
    〇 咲洲庁舎全体の稼働率については、本年11月28日から新たなホテル事業者が入居したことにより、令和7年3月末時点の約69%から約89%に上昇したところ。

    〇 また、令和6年度決算におけるテナント賃料等については約6.8億円であり、これに加えて、今後は、ホテル事業者から年間約6億円の新たな賃料等が見込まれる。

咲洲庁舎の利活用の促進

  • この11月末時点で稼働率は89%と高い水準とのことです。(パネル7)こちら令和7年4月1日現在の入居状況ですがこれを見ても、なお空きスペースが存在していることから、府民の貴重な財産である咲洲庁舎を有効に活用するという観点に立てば、更に稼働率を高め、また多くの方で賑わって欲しいのが私の思いです。そこで、令和6年度も含め、稼働率アップに向けてどのように取り組んできたのか、庁舎管理課長にお伺いします。
  • 〔庁舎管理課長答弁〕
    〇 咲洲庁舎の有効活用を図るためには、民間テナントを誘致するなど、空きスペースの入居促進に努めることが、非常に重要であると認識。

    〇 このため、7階~17階のいわゆる低層階を中心に公募条件の整理や、サウンディング調査等を行ってきた結果、今回新たなホテル事業者の入居が実現したところ。また、1階~3階の店舗区画については、府に登録いただいている不動産事業者と連携し、入居ニーズの把握やHPを通じた情報提供等を行ってきたところである。

咲洲庁舎の利活用の促進(今後の展望)

  • 咲洲庁舎の最上階には万博会場や大阪平野を一望できる展望台があり、今回ホテルが新たにオープンすることにより、咲洲庁舎の集客施設としての機能がさらに活性化されることが期待できる中、庁舎への入居希望の増加にもつながるのではないかと考えます。
    そこで、来訪状況やイベント実績など、咲洲庁舎に入居したくなるような賑わいの状況を指標として公表することが、庁舎の魅力を広く周知するうえで肝要であると考えるが、令和6年度における展望台の来場者数、咲洲庁舎で開催されたイベントの状況について、庁舎管理課長にお伺いします。
  • 〔庁舎管理課長答弁〕
    〇 令和6年度における展望台の来場者数は、約63,000人。今年度は、万博開催によりさらなる増加が見込まれる。また、1階から3階までの吹き抜け空間の「フェスパ」では、咲洲コスモタワー店舗会が毎月主催するコスプレイベントに、延べ約3,200人が参加しており、参加者によるSNSでの情報発信の効果もあり、若年層を中心に賑わいをみせている。
    さらに、同店舗会が年間10回程度開催しているフリーマーケットでは、延べ384ブースの出店があり、地域のにぎわい創出に寄与している。

    〇 今後は、これらの実績に加え、フェスパの来場者数なども指標として入居希望者へ情報提供できるよう準備を進めるとともに、先の万博開催を契機としたインバウンド需要や、IR開業の進捗状況等を踏まえながら、咲洲庁舎の空きスペースのさらなる利活用に向けて、引き続き、着実に取り組んでいく。
  • (パネル8)こちら、37階~52階の状況で、(パネル9)B3~9階の状況です。
    咲洲庁舎は庁舎としての利用が中心ではありますが、地理的にも更なる発展の可能性があると思いますし、その可能性を最大に生かすためにも人流など、この施設の状況を見える化していくことが必要と考えます。ぜひ、現状把握していただき、更なる利活用に向けて取り組んでいただくよう求めておきます。