第5次枚方市総合計画について

平成26年第4回定例会(第3日) 開催日:2014.12.12

  • これまでも多くの議員が疑問を呈してきたように、問題点は多くあるように感じます。
     
    昨日の木村議員の質問にもありましたが、この基本構想(試案)では、例えば12ページ目までの序論の部分において、枚方ならではといった考察が見られず、地方都市としてありきたりの内容で、「枚方」という文字がなければ、本市の基本構想であることがわからないのではないでしょうか。
     
    また、13ページのII 基本構想、1.めざすまちの姿では、「右肩上がりの成長を前提とした拡大型の施策展開を見直し、効率的にコンパクトなまちづくりを進める」とうたっているにもかかわらず、「めざすまちの姿」のサブタイトルに、拡大型の施策展開をイメージさせる「世代をこえてみんなにやさしいまち」を掲げるなど、試案全体を通じて一貫性がないように感じられますが、見解をお伺いします。
  • 基本構想は、長期的な視点で本市の目指すまちの姿、目標を示していく計画でございます。そうした中、本市の基本は住宅都市で、世代を超えてすべての市民が快適で住みよいまちを目指していくことが必要であり、みんながつながり支え合うまちづくりという考え方に基づき、「世代をこえてみんなにやさしいまち」というサブタイトルが用いられております。
     
    なお、この「めざすまちの姿」は、今後の基本計画策定とあわせて、審議会においても引き続き検討が進められるものでございます。

    岸 弘克政策企画部長

  • 検討するということですので、ぜひ見直しいただきたいと思っております。
     
    また、きのうの鍜治谷議員の質問にもありましたが、「発展」という言葉が持つ意味は、私自身、やはり、現状より一層栄えていくというイメージになります。
     
    繰り返しの質問になりますが、この基本構想(試案)でいう「人口減少社会においても発展し続ける」という表現の、「人口減少」という右肩下がりの状況下における「発展」という部分が指す意味について、確認させていただきたいと思います。
  • これまでの、人口増加といった右肩上がりのサービスの充実、拡大の観点を発展としてとらえるのではなく、人口減少が進む中にあっても、多様化、複雑化する市民のニーズなどを的確にとらえ、市民満足の向上に向け効率的、効果的な施策を展開し、魅力あるまちに向け発展し続けるということをお示ししております。

    岸 弘克政策企画部長

  • 枚方ならではといった特徴を持つ基本構想が策定されるということであれば、基本構想を策定する必要性は感じられますが、この基本構想を改めて拝見した限りにおいて、この内容であれば、先ほども申し上げましたように、ありきたりで、基本構想を策定していく必要はないと考えます。見解をお伺いします。
  • 少子・高齢化、人口減少という時代背景や、本年4月の中核市移行で移譲を受けたさまざまな権限を生かして今後のまちづくりをどのように進めていくのかといった観点から、長期的な展望に立ち、本市の将来像を見極めつつ、計画的な市政運営を行っていく必要があると判断し、平成25年3月に枚方市総合計画策定条例を施行したものでございます。
     
    条例では、総合計画は基本構想と基本計画の2階層で構成することなどを規定しており、本市といたしまして、試案にも記載しておりますとおり、総合計画を市の最上位計画として策定したいと考えております。

    岸 弘克政策企画部長

  • このままであれば必要ないと私は思うんですが、基本構想を策定するのであれば、枚方市の状況をしっかり分析し、これからの課題について余すことなく具体的に記し、作成いただきたいと要望しておきます。