
大阪維新の会大阪府議会議員団の岩本ゆうすけでございます。
採決に先立ちまして、我が会派を代表し、今常任委員会に付託されております議案につきまして、我が会派の意見と態度を申し上げます。
2025大阪・関西万博がいよいよ来年に迫ってきました。この大きな機会を大阪経済の持続的な成長、発展につなげていく取組が必要です。
特に、中小企業が万博のインパクトを享受いただくために、視察の受入れ可能なものづくりをはじめとする府内中小企業の募集を積極的に行い、多数の企業に参加いただくことが重要です。また、視察受入れ企業の確保のみならず、視察受入れ企業へのサポートも必要です。専任のコンシェルジュによる視察受入れ企業からの様々な相談に対し、柔軟かつ丁寧な対応を求めます。
万博に関連し、先般、目玉であった空飛ぶクルマがデモフライトとなると発表されました。これらの機体はいずれも実用化まであと一歩の段階と仄聞しており、来場者をはじめ多くの方に、次世代モビリティーを身近に感じ、未来社会を実感いただける機会となるよう期待しています。加えて、空飛ぶクルマを活用したビジネスが確実に展開されるよう、近隣府県とも連携し、必要な環境整備や事業者の支援に引き続き取り組んでいただくようお願いします。
次に、中小企業、小規模事業者を取り巻く環境が大きく変化し、経営課題が多様化、複雑化していることから、こうした課題に対応するものとして小規模事業経営支援事業費補助金があるが、商工会、商工会議所とも十分に議論いただき、制度を改善していくよう求めておきます。
次に、労働力人口の減少が大きな課題となりつつありますが、府の取組のベースは供給面の把握が中心であることから、未来の大阪における雇用・労働力需要の将来予測を行っていただき、戦略的な支援策構築を求めます。
次に、令和八年秋には第四十五回全国豊かな海づくり大会が大阪で予定されています。本大会を契機に水産業のさらなる発展が期待される中、府の施設として大阪府立環境農林水産総合研究所がありますが、配管のさびや水槽のひび割れ等、老朽化がひどい状態です。日常の維持修繕だけでなく、設備面の改修を求めておきます。
次に、府立農業公園について。
府立農業公園は、都市住民が気軽に農業体験できる府内唯一の貴重な施設です。体験農園は倍以上に利用者数が伸び、新しい体験農園の準備も進めていると伺っており、今後のさらなる利用者拡大に期待するところです。
一方で、グランピングやレストランの利用者数は、オープン当初と比較し減少しているとのこと。府立農業公園の周辺に位置する様々な地域の魅力あふれる施設、イベント等と連携し、相互に集客を行い、さらなる利用者拡大を図られるよう求めます。
次に、森林防災対策の長期的な在り方について。
森林環境税事業で実施した防災対策については、全ての箇所の効果検証をされ、また、近年の豪雨災害を踏まえ、府域危険地区の再調査を行っているとのこと。こうした検証や再調査を踏まえ、府民の安全確保につながる長期的な森林防災対策をお願いしておきます。
次に、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、大阪府では今年度後半から地球温暖化対策実行計画の中間見直しを行われるとのことです。中間見直しに際し、最先端の技術を積極的に取り込んでいただくとともに、地域特性等も踏まえ、削減量の上積みにつながる具体的な方策を盛り込んでいただくよう求めておきます。
また、カーボンニュートラル推進に当たっては、代替燃料となるSAFの導入推進も有効と考えており、その製造原料となる廃食用油についても、年度内には府内にて製造工場が運転開始を見込んでいるとのことです。そうしたことを踏まえ、廃棄物行政を担う基礎自治体で回収が進むよう、府民への周知も含め取組を求めておきます。
以上、るる申し上げましたが、本委員会に付託されている諸議案につきましては全て賛成であることを表明し、我が会派の意見開陳といたします。御清聴ありがとうございました。
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