支所及びサービスコーナーについて(マイナンバーカード)

平成29年予算特別委員会(第2日目) 開催日:2017.03.15

  • 一般会計予算説明書165ページ、社会保障・税番号制度関係事務経費について、お伺いいたします。

    マイナンバーカードの交付については、枚方市では平成28年1月から始まり、1年以上がたちます。

    そこで、事務経費のうち前年度に比べ大きく増減したものについて、その増減額と主な理由をお伺いいたします。

  • 社会保障・税番号制度関係事務経費の大きな増減としましては、マイナンバーカード交付に係る臨時職員の賃金について、臨時職員の人数を減らし、また、一部、長期に雇用できる任期付職員に切りかえたことから、平成28年度の2,906万2,000円に対し、平成29年度は558万5,000円と2,347万7,000円減額しております。

    また、マイナンバーカードの交付予約等に係る電話受け付けについて、業務委託を廃止し本市の職員で行うこととしたことから、委託料が、平成28年度の1,851万4,000円に対し、平成29年度は84万6,000円と、1,766万8,000円減額しております。

    田伐宏庸市民室課長

  • 事務経費に係る予算額の大きな増減についてお聞きしますと、マイナンバーカードの滞留分の処理が終わり、また、申請件数が一定落ちついてきたことから、予算を減額されていると推察できます。

    そこで、現在のマイナンバーカードの申請件数はどれぐらいか、また、平成29年度の申請件数の見込みについて、お伺いします。

  • 平成29年2月末現在で5万439件の申請がありました。

    平成28年度の月当たりの申請件数は約1,000件で推移しており、平成29年度も、若干、数は減るものの、同様に推移するものと考えております。

    田伐宏庸市民室課長

  • 市民室では、サービスコーナーの証明書交付件数の減少やコンビニ交付サービスが充実したことを踏まえ、サービスコーナーの廃止など、効率化の観点から市民室窓口サービスのあり方を一部見直されましたが、コンビニ交付の普及のためにも、サービスの利用に必要なマイナンバーカードの普及に積極的に取り組むべきだと思います。

    本庁や支所でしかマイナンバーカードの交付ができないという固定観念にとらわれず、市民が多く集まる商業施設など、地域や企業に職員が出向き臨時でマイナンバーカードの申請を受け付けるべきだと思いますし、少なくともPRはできます。

    地域や企業でのマイナンバーカードの申請受け付けについて、市民室はどのように考えているのか、お伺いいたします。

  • 市民の利便性のため、本庁や支所以外の場所でマイナンバーカードの申請を受け付けることは、マイナンバーカードの普及のためにも大変有効であると考えております。

    今後、検討していきたいと考えております。

    田伐宏庸市民室課長

  • 身近な場所で申請を受け付けるとしても、マイナンバーカードそのものの魅力を高める必要があります。

    現在、枚方市ではコンビニ交付を実施していますが、今後、さまざまな便利なサービスが国から提案されてきますし、枚方市独自の行政サービスとして、マイナンバーカードに機能を追加することもできます。

    国では国家公務員の身分証として使われるなど普及を図られていますが、本市職員のマイナンバーカード普及率は、何人かの方に聞き取りを行った体感値ですと、感覚的にですが、恐らく1割に満たないのではないでしょうか。

    市民に対しても、カードの利便性が向上しなければなかなか広まらないものと考えますが、マイナンバーカードの普及に向けた国や他市における取り組みで把握されているもので、参考となるような事例はありますでしょうか。

    また、本市としては、どのようにしてマイナンバーカードの魅力につながるような取り組みを考えられているのかについて、お伺いいたします。

  • 現在、マイナンバーカードのさらなる普及に向けまして国が積極的に検討を進めているものにつきましては、マイナンバーカードに内蔵されておりますICチップの空き容量部分、その利用を図りまして、図書館カードとしての機能を初め、さまざまなサービスを付加することのできる共通カードとしての活用がございます。

    このほか、自治体のボランティアや子育て支援等の取り組みに参加した場合に付与されます、いわゆる自治体ポイントの利用カードとしての活用や、その自治体ポイントに民間のクレジット会社、航空会社、携帯電話会社などが付与しておりますポイントを加算し、それを地域で有効に使ってもらえるようにする地域経済の活性化に係る仕組みづくりについても進められているところでございます。

    本市におきましても、これらの情報を収集いたしますとともに、国や他市の動向に注視をしながら、マイナンバーカードの有効活用に向けた取り組みを検討してまいりたいと考えております。

    仲西功夫行革推進課長

  • マイナンバーカードは取り組みが始まったばかりで、さまざまな可能性があると思いますので、他市にはない、枚方市ならではのメリットが出せる部分だと思います。

    いろいろ新しいことをしようとするとある程度は時間がかかるとは思いますが、普及に影響してくる話なので、市長の大好きな、スピード感、挑戦、このキーワードでの取り組みを要望しておきます。