枚方市における図書館の今後の在り方について

平成23年第2回定例会(第3日) 開催日:2011.06.24

  • 枚方市における図書館の今後の在り方について、質問します。

    現在策定中の枚方市立図書館第2次グランドビジョン(案)の中で、効率的、効果的な運営体制に書かれている「選択と集中」について、伺います。

    今後の図書館運営については費用対効果を重視するべきであると考えますが、お聞きした平成21年度決算ベースでの中央図書館、分館、分室、自動車文庫の1冊当たりの貸し出しコストは、中央図書館が232円、分館が199円、分室が245円、自動車文庫が591円ということです。自動車文庫は、他と比較して1冊当たりのコストが2倍以上になっております。

    ちなみに、図書購入費用の総額は枚方市全体で約4,800万円ですが、これに対して自動車文庫運営事業費の総額が約3,700万円、内訳は人件費3,696万3,000円、燃料費等で25万6,000円と確認しております。自動車文庫運営事業費は、ほとんどが人件費であります。

    また、自動車文庫のステーション26カ所のうち、道路上で開設しているステーションは11カ所、うち公道で開設しているステーションは4カ所あるということです。公道で開設しているステーションによる通行の妨げや事故の危険性について、私のところにも声が寄せられております。運行については、2週間に1回とのことです。

    今後、この自動車文庫の運営については、公道での開設ステーション等の安全面や利用者数などから、ステーションを集約し、運行の間隔を三、四週間に1回にするなどして経費を縮減することを検討するべきではありませんか。自動車文庫の運営を見直すことで、図書館の開館時間の延長などについて検討してはどうでしょうか。

  • 1.図書館の運営について、(1)枚方市における図書館の今後の在り方について、お答えします。

    自動車文庫のステーションや運行サイクルの見直しにつきましては、総合的な観点から検討を進めますが、実施する場合には地域や利用者に十分な説明を行ってまいります。

    さらに、市立図書館の効率的、効果的な運営を進めることによって、経費の縮減を図り、中央図書館2階子どもフロアの平日夜間開館を初めとするサービス向上を図ってまいります。
    大本英治中央図書館長

  • 自動車文庫と今後の図書館の運営方針について、一定理解いたしました。
    確認ですが、総合的な観点から検討を進められた後、十分な説明を行った上でステーションの集約や運行サイクルの見直しを行う方向ということでよろしいですね。
  • 見直しを行うということではそのとおりでございますが、例えば、必ず廃止をするということではございません。
    大本英治中央図書館長
  • 引き続き人件費の縮減を行い、図書費の確保に努めていただきたいところです。将来的には指定管理者制度の導入なども視野に入れた根本的な図書館運営の改革が必要ではないかと考えますが、見解をお聞かせください。
  • 現在策定に向けて取り組んでいます枚方市立図書館第2次グランドビジョン(案)では、指定管理者制度の適用は予定しておりませんが、先行導入事例の研究や検討などは今後も継続的に行ってまいります。
  • ありがとうございました。
    現時点では枚方市立図書館第2次グランドビジョンで指定管理者制度の導入は予定されていないとのことですが、今後の図書館運営については、これまでの経緯にとらわれない柔軟な発想で、指定管理者制度の適用も視野に入れた、市民にとってより利用しやすい図書館にしていただけるよう強く要望します。