人材育成計画と施設のリニューアルについて

大阪府都市競艇企業団組合議会の本会議において、企業長から提案説明のありました令和5年度予算に係る企業団運営の基本方針について数点質問いたします。

1 人材育成計画について

  • 基本方針の中で、人材育成計画を策定し、研修等を充実するということであるが、まず現在、企業団ではどのような研修を実施しているのでしょうか?
  • 本企業団では、これまで所属ごとでの人材育成やOJTは行ってきたものの、構成各市で実施しているような組織的、計画的な「何年目研修」、「役職に応じた研修」等の研修は行ってこなかった状況にありましたので、今年度はじめて新規採用職員に対して地方自治法や地方公務員法等について外部講師を招き研修した。
  • では、令和5年度はどのような研修を予定しているのか。
  • 令和5年度につきましては、新たに主任、主査に昇任した職員に対し、地方自治法や地方公務員法の研修を予定している。
  • 次に、企業長の提案説明の中で、オールラウンドプレイヤーたる職員の育成を図るということもありましたが、なぜオールラウンドプレイヤーを育成するのか、考え方をお聞きします。
  • ①企業団は30名程の比較的小規模な団体であるということを踏まえまして、職員が幅広く様々な業務を担えるようにする必要があるという点に加えまして、
    ②先程答弁いたしましたが、これまで企業団では組織的、計画的な研修を実施してこなかったということがありました。この理由の1つとして、プロパー職員がボートレースに関する業務を、管理市からの派遣職員が一般行政に関する業務を担うというある程度の役割分担がされていたため、オールラウンドプレイヤーでなくてもよかったのだろうと思われます。しかし、今回の「企業長の選任方法等の見直し」の中で、管理市からの派遣する職員数の見直しやプロパー職員に事務局長への道を開くことを可能としましたので、今後は、プロパー職員が中心となって企業団の運営を行ってもらう必要があります。そういうことからオールラウドプレイヤーたる職員の育成を図ることとしました。
  • 【人材育成の締め】
    ご答弁から、オールラウンドプレーヤーの必要性について、競艇事務局の人事の変化、組織としての強化が求められてきていることは一定理解するものの、一方で人材育成については社会が大きく変化する中で、WEBやデジタル対応に精通した者や、レースの誘致・マーケティング等の専門的な分野もより重要になってきているとも思われます。令和5年度中に人材育成計画を策定し、しっかり取り組んでいただきたいと思います。

2 施設のリニューアルについて

  • 施設のリニューアルについて、企業長から施設所有会社である住之江興業や南海電鉄と共通の方向性について共有できたと発言されたが、これはどのような意味か?
  • 共通の方向性について共有できたという意味は、新型コロナウイルス感染症の影響が大きい中、親会社としても新規の投資は厳しい状況であるが、中央団体や日本財団からも厳しい見方がされている中、ボートレース住之江の将来の発展のため、ボートパークやコンパクト化、立地を生かしたリニューアルといったものが必要不可欠であるという大きな方向性について共有できたと考えている。
  • 私たちにとっては、事務局からの報告がすべてなので、親会社にとってこの住之江がどのような位置づけなのか、疑問に思う時があります。リニューアルを求める、来場者の声を集めるなどして、リニューアルに対してのニーズや来場者の声を数字で伝えていく取り組みなど、違ったアプローチが必要ではと考えています。令和5年度も引き続き、住之江興業や南海電鉄への働きかけが必要であると思うが、どのような働きかけを行うのか?
  • コロナに関しては、5月に5類移行の話もあり、一縷の明るさが見えてきている中で、議員ご指摘の件については親会社に対し、引き続きねばり強く働きかける必要があると考えている。また共同運営者である箕面市との連携ももちろん必要である。次期管理市である池田市がスムーズに交渉のテーブルにつけるよう環境を整備する必要もある。構成市の市長である副企業長と情報共有を図り、共通認識をもって、取り組んで行く。
  • 【施設のリニューアル締め】
    昨年の定例会委員会でも申しあげたとおり、施設のリニューアルについては、ボートレース住之江おける最大の課題であり、今後持続可能なボートレース事業を継続して行くには必要不可欠であります。
    令和5年度も具体的に働きかけを行っていくよう、要望しておきます。また、これまで協議会等々でも意見がありましたが、私たち議会に対しても、折々で進捗や動きについて報告を行っていただくよう要望します。