子どもの体力低下について

  • 「子どもの体力低下について」お伺いします。
    昨年12月にスポーツ庁より「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果が発表されました。
    全国的にコロナ禍で、子どもの体力が大幅に低下したという結果でしたが、枚方市ではどのような結果だったのか、お伺いします。
  • 次に「5.子どもの体力低下」についてお答えします。
    本市における「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果につきましては、コロナ前の令和元年度と比べると体力合計点が小学生は全国が約1.9%減、本市は約0.6%減、中学生においては、全国が約2.3%減、本市は約2.2%減となっています。
    種目別の結果につきましては、令和元年度の本市の結果と比べると、中学生では、男子では反復横跳び、女子では握力以外が下回る結果で、小学生では女子の50m走、男女の長座体前屈、立ち幅跳び以外は下回る結果となりました。
  • 「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を見ると、全国的にはこのコロナ禍で、子どもの体力が大幅に低下したという結果でした。
    要因として、コロナ感染拡大防止に伴い、様々な活動が制限されたことによる、運動時間の減少、肥満傾向にある児童生徒の増加や、学習以外でテレビやDVD、ゲーム機、スマートフォン、パソコン等の画面を見るスクリーンタイムの増加等があげられています。
    枚方でもこうした分析も参考にしながら、子供たちの体力向上に向けた取り組みを行っていただきたいと思いますが、一つには体育の授業以外の休み時間等の運動が重要になってくると思います。
    特に小学校においては、遊具が児童の体を動かすきっかけの一つになると考えています。
    学校の遊具の安全管理も含めてどのようにお考えでしょうか。お伺いします。
  • 休み時間の運動遊びは、体を動かすことの楽しさを実感し、運動への意欲の向上につながると考えています。
    特に低学年の児童にとっては遊具を使って遊ぶことが体を動かす楽しさを知るきっかけにもなっています。
    授業や休み時間等にいつでも安全に使用できるよう、学校において毎月遊具の点検や、専門業者による点検を実施し、関係課と連携をしながら、ブランコや滑り台、登り棒遊具の更新をし維持管理に努めています。
  • 遊具に関しては、公益財団法人ライフスポーツ財団でも遊具の購入・改修や修繕に助成金を出されたりしています。
    そうしたものも活用しながら、子供たちが楽しみながら遊ぶ、身体を動かす流れを作っていただきたいと思います。
    コロナ禍におけるマスク着用の義務化が、子どもたちの運動時間に影響していると聞きます。
    体育の授業時や、休み時間におけるマスクの着用について、児童生徒が安全に体を動かすことができるように、どのような指示を学校にしていますか。お伺いします。
  • 学校に対しては、令和2年6月の学校再開時より、大阪府教育庁からの通知を踏まえて、運動時においてはマスクの着用は必要ない旨を指示をしております。
    今回、令和4年5月25日に発出されました厚生労働省及び文部科学省からの通知を踏まえて、学校への通知及び校長会でリーフレットの保護者への周知を学校に指示しました。
    また、6月13日には改めて、体育の授業、運動部活動の活動中、登下校時、体育祭等の場面においては、特に熱中症のリスクが高いことが想定されることから、熱中症対策を優先し、児童生徒等に対してマスクを外す指示をすることや、その旨のお知らせ文章を保護者に配付するよう学校に指示しています。
  • 枚方市の児童生徒の体力向上に向けて、学校だけでなく保護者等にも広く周知し、生活習慣等も踏まえて、一緒に取組む必要があると思います。
    この「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果をどのように周知していくのか、お伺いします。
  • 「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の分析結果につきましては、毎年枚方市のホームページに掲載しております。
    今後は、家庭でも体力向上に向けてより関心を持っていただけるように、例えばホームページに掲載する内容として、日々の生活習慣と体力向上の関係性を示す結果等を記載するとともに、ブログやSNS等も活用し、積極的に周知してまいります。
  • この2年はコロナ禍もあり、児童の運動に対する取り組みや意識が変化していると思います。
    教育委員会として、体力・運動能力向上に向け、保護者を巻き込みながら今回取り上げた遊具やマスク以外にも、スポーツ庁の生涯スポーツの取り組み、また食育等も含め様々な観点から取り組んでいただきますよう要望します。