臨時的な給食提供について

  • 中学校における臨時的な給食提供についてお伺いします。
    新型コロナウイルス感染症の再度の感染拡大による臨時休業や分散登校を見据え、臨時的な給食を提供されましたがまず、この事業の目的についてお伺いします。
  • (総合教育部長)次に、「4.臨時的な給食提供について」、お答えします。
    今回の取り組みは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による臨時休業や分散登校も見据えた、非常時の給食提供の検証を主な目的としており、また民間調理場の活用も含めた供給体制の検証を行い今後の体制整備につなげることを目的とするものでございます。
    併せて非常時の給食提供に対する生徒・保護者の意識調査も行いました。
  • 臨時的な給食提供体制について、民間調理場の活用を含めた給食の供給体制の検証ということで、私の方へは保護者の方から民間調理場からの給食は、「冷たくて食べにくかった」とのご意見を複数お聞きしました。
    民間のほうが味は良かったという声もありました。
    味は主観的なものですし、詳細は控えますが、敢えて民間から冷たい給食を提供して従来の給食と比較させたかったのかとの思いを持ってしまいます。
    なぜこのような検証を行ったのか、民間調理場へは給食提供の内容についてどのような仕様で依頼していたのかお伺いします。
  • (総合教育部長)今回の検証につきましては、新型コロナウイルス感染症の再度の感染拡大による臨時休業や分散登校を見据え、緊急的、臨時的な給食の供給体制について取りまとめ体制整備につなげるために実施したもので、従来の給食と民間調理場の給食を比較するための検証ではございません。
    給食提供につきましては、緊急的な対応となることを踏まえ、民間調理場に対して弁当箱等の容器での提供や15~20℃の適切な温度管理を行ったうえで、指定の時間に中学校内の所定の場所への配送等を仕様としたものです。
  • 9月下旬から12月4日までの同時期、一方は60℃前後の温かいもの、一方は15~20℃のものを出してアンケートされると、どうしても比較するような形になってしまうのではないでしょうか。
    この検証の実施方法では「冷たい」と言われている民間の給食と日頃から「温かい給食」を自負されている従来の給食を交互に提供したとも聞いていますが、どのように実施されたのでしょうか。
    また、臨時的な給食提供体制の検証としている中で、なぜ従来の給食提供が必要だったのかお伺いします。
  • (総合教育部長)取り組みの具体的な内容は、すべての生徒を対象とし、学校・学年ごとに民間調理場と第一学校給食共同調理場からそれぞれ連続して5回の給食を提供する形で実施しております。
    従来の給食提供につきましては、緊急的・臨時的な給食提供を行う際には、第一学校給食共同調理場での調理や学校での配膳作業などにおいて、能力を超える食数提供が想定され、調理場や配膳業務をフルに活用する機会を設け検証するために実施したものです。
  • 今回は非常時の給食提供に併せて、生徒・保護者の意識調査も行われたとのことですが、この意識調査の手法について伺います。
    また、生徒・保護者が対象となれば膨大な数になると思いますが、アンケート集計を、どのようにされているのかお伺いします。
  • (総合教育部長)意識調査ついては対象人数が膨大であることから、タブレットを活用した調査も検討しましたが、生徒全員の配付がなされてないことから、今回の調査は給食提供が終了後に、学校を通じて全中学生とその保護者を対象に紙ベースのマークシート方式により実施しました。
    集計方法といたしましては、読み取り機を使用し機械的に集計しておりますが、母数が2万件近くありますので、集計に時間を要しているところでございます。
  • 先ほどの答弁の内容から意識調査の手法や集計方法については一定理解しましたが、せっかく整えたICT機器・タブレットですから、今後は是非活用していただいて業務をスリム化いただきたいと思います。
    また調査方法とは別の問題になりますが、保護者の皆さまは、わけもわからずいきなり全員に給食が配布され、意見を言えといわれても、それが何のためなのか、どうして給食を食べなくてはいけないのか、それらを理解していない方が多くいらっしゃったとの話も聞いています。
    意識調査は利用者ニーズの把握のためだとは思うのですが、このような情報をきっちり保護者に伝える必要があったと思います。
    これは給食に限ったことだけではありません。
    市民の税金を使って実施する事業であり、市民にも情報共有することが大切です。
    市施策の情報共有化について、どのようにお考えでしょうか、お伺いします。
  • (総合教育部長)議員お示しのとおり、事業等の目的や効果等を市民の皆様と情報共有することは重要と考えております。
    今回の検証の内容については、枚方市のホームページに掲載するとともに保護者の皆様には学校を通じて事業のお知らせ文書を配付し、その中で事業実施期間中の給食費を無償とすることと意識調査へのご協力をいただくことをお願いしておりました。
    今後、議員ご指摘の趣旨も踏まえ、伝達方法を工夫するなど、より明確な情報提供・情報共有に努めてまいります。
  • この事業は市長はじめ多くの方々の期待があったものと思いますが、紙一枚で渡されても、保護者や生徒にはその趣旨は伝わりきりません。
    その意味で、この事業は準備段階での取り組みが重要であったように思います。
    また今、調査も集計しているとのことですが、こちらの分析も非常に重要なものです。
    コロナ禍の中で多額の税金を使って行われている事業ですので、しっかりとした分析を行った上で、議会はじめ各所に共有されますことを要望します。