土曜授業の取り組みについて

平成25年第3回定例会(第3日)  開催日:2013.09.19

  • 次に、土曜授業の取り組みについて、お尋ねします。

    先月、文部科学省が全公立校で土曜授業を目指すとの記事が、読売新聞に掲載されました。来年度から、小・中・高校生の学力向上のため、土曜授業を行う公立校への補助制度を設けるという内容です。土曜授業については、教育課題の一つとして関心が高まっています。ベネッセ教育研究開発センターが朝日新聞社と共同で行った調査では、7割を超える保護者が完全学校週6日制、土曜日の完全復活か隔週学校週5日制、隔週での土曜日復活のいずれかを選んでいます。毎週か隔週かの違いはあれ、土曜授業を望む保護者が多いことがわかります。完全学校週5日制、週休2日制を支持する保護者は、わずか17.9%でした。

    本市では、以前から教育水準の向上を図るためのさまざまな取り組みを進めてこられましたが、土曜授業について、現状と今後の方向性をお聞かせください。

  • 土曜授業の取り組みについて、お答えいたします。

    土曜授業につきましては、授業時間数の確保等の理由から、代休を設けない土曜日の授業に対する要望が多いものと認識しております。

    しかし、本市では、平成21年度から夏季休業期間を短縮するなど、授業時間数の確保に取り組み、全小・中学校が学習指導要領で定められた授業時間数を確保しています。そのため、現状では、授業時間数確保のための土曜授業の実施については予定しておりません。

    また、本市では、土曜日に家庭や地域で過ごす子どもたちに、学校、家庭、地域社会のそれぞれが協力して豊かな社会体験や自然体験などのさまざまな活動の機会を提供し、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性などの生きる力を育むことを狙いとしている学校週5日制の趣旨を尊重し、各学校での授業参観や行事、枚方市小学校合同音楽会や枚方市小学生駅伝競走大会等の教育委員会主催行事の土曜実施、また中学校部活動への支援、子ども青少年部による枚方こどもいきいき広場などにより、さまざまな活動をする機会を提供しているところです。

    今後も記事に掲載の土曜授業への国の支援を含め、国・府の動向を注視しながら学校教育の充実に取り組んでまいります。
    石田義明教育委員会事務局学校教育部長

  • 次に、本市の土曜授業の取り組みについてのお考えはわかりました。

    現代の子どもたちにとっては、以前に比べ学校での行事が減り、地域での活動が減るなど、成長していく過程での体験活動が不足していることが課題となっています。学校、家庭、地域がこれまで以上に連携し、人の役に立つ喜びや課題を解決することによる学ぶ喜びを経験させることによって、真の学力、生きる力を身に付けさせる取り組みが必要だと考えています。

    そのためにも、今回の文部科学省の施策について検討し、また、保護者のニーズも調査した上で、土曜授業の全校での実施を要望しておきます。