(仮称)枚方市市民まちづくり基本条例について

平成25年第3回定例会(第3日)  開催日:2013.09.19

  • まず、(仮称)枚方市市民まちづくり基本条例について、お伺いします。

    この条例は、市民参画と協働を推進するための条例だとお伺いしましたが、正直、形だけ整えましたという気がしています。特に、市民参画についてはその手法が規定されているものの、複数の手法を用いるというそのことが本当に市民参画の目的に値するのでしょうか。

    市民と市がともに住みよいまちづくりを行えることを目的とし、仕組みなどを定めるとのことでしたが、この条例の制定でその目的が達成できるのでしょうか。条例であればその実効性が重要だと思いますが、お考えをお伺いします。

  • (仮称)枚方市市民まちづくり基本条例について、お答えいたします。

    審議会の答申案では、市民参画の手法として6つを掲げ、このうち2つ以上を実施することが規定されております。これは、さまざまな手法を用いて市民参画を進めていくことを定めているものであり、意味のあるものと考えております。

    次に、条例の実効性につきましては、推進計画の策定等が規定されており、これにより、条例の趣旨に基づいた取り組みが計画として掲げられ、その実績を確認、検証していくことで実効性のあるものとしていきたいと考えております。
    佐藤伸彦市民安全部長

  • これから2回目の質問と要望に移らせていただきます。

    先日の(仮称)枚方市市民まちづくり基本条例の審議会で、市民の役割として規定されていた自治会への加入協力に努めるという部分が削除されたと伺いましたが、任意団体の一つについて具体的過ぎるとして、自治会加入の規定をなくすことで、市民の役割が弱まったとも言えます。

    理念ではなく、実効性のある条例の制定を目指すということでしたが、そうであれば条例の中での具体性が必要であり、今後、定められる予定の推進計画を策定するに当たっても、条例での具体的な記述がなければ具体的な実効性のある計画の策定は無理ではないでしょうか、お伺いします。

  • お答えいたします。

    条例答申案の市民の役割としての自治会加入の規定につきましては、9月13日に開催されました審議会で議論され、削除される方向となりましたが、第6条の市民公益活動団体の役割として、組織として自治会等の加入促進に努めることとされているなど、基本的な考え方に変更はございません。

    具体的な取り組みにつきましては、条例に基づく推進計画において定め、実効性のあるものとしてまいりたいと考えております。
    佐藤伸彦市民安全部長

  • 推進計画というものが条文から作成される以上、これがなくなってしまうとやはり弱まってしまった感は否めないと思います。

    さて、この条例名称は、策定を始めたときには(仮称)枚方市市民まちづくり基本条例であったものが、答申案では、枚方市市民参画と協働のまちづくり条例と変更されていました。

    審議を重ねるうちに、条例の内容が市民参画と協働について定められたものになってきたので、目的や内容と合致した名称に変更したとのことですが、市民参画と協働についての具体的な規定も少ないのに合致した名称と言えるのでしょうか、お聞かせください。

  • 市民参画と協働についての規定としましては、市民参画の手法や対象とする事項を具体的に規定しており、協働についてもその効果等の検証をすることを規定するなど、具体的な規定はございます。審議会では、この内容に基づいて条例名称の変更をされたものであり、条例名称と内容は合致していると考えております。
    佐藤伸彦市民安全部長
  • 実効性につながる具体的な記述が削除され、名称と内容が一致していないこの条例を作る意義というのは一体何でしょうか、改めてお聞かせください。
  • ただいま答弁させていただきましたように、この条例案は審議会答申案の段階ではありますが、実効性につながる具体的な規定はあり、名称と内容は合致しているものと考えております。

    ただ、条例案につきましては、審議会からの正式な答申を受け、パブリックコメントを行った後に最終的な条例案として策定してまいります。この条例を制定することで、市民参画と協働をさらに推進し、市民の声を市政に生かすことで、住みよいまちづくりに取り組んでいきたいと考えております。
    佐藤伸彦市民安全部長

  • 条例について、実効性がある。いや、ない。名称と内容が一致している。いや、一致していないと見解が異なるのですが、今回この条例を作ることで、今、地域社会が抱えている問題の解決につながり、条例の目的であるよりよい地域社会の形成に資するものになるという期待が本来あるはずなんですが、中身を見れば見るほど、この実効性というところについて大きな疑問を持たざるを得ません。

    また、自治会や校区コミュニティ協議会の運営に当たって、民主的な運営がされていない。そして、トラブルを抱えている地域があるという話も耳にしますので、そういった部分も解決につながるような実効性のある内容にしていかなくてはならないのではないかと思っております。