コロナ禍による学校施設開放中止とスポーツ振興について

令和2年9月定例月議会 開催日:2020.9.16

  • 学校施設開放事業についてお伺いします。
    学校施設開放事業では、放課後の体育館や運動場を利用して、主として各種スポーツ団体が活動されており、本市のスポーツ振興に大きく貢献しているものと認識しています。
    この度の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策、児童・生徒の安全・安心のため、本事業を8月19日以降、中止されたことは止むを得ないところですが、一方で現在、近隣市で学校施設開放を中止しているのは本市だけという状況です。
    利用者の方々については、活動場所を失い、大変お困りのようです。
    今後、本事業の再開を考えるにあたり、本事業の中止後、どのような意見が市に寄せられているのか、現状をお伺いします。
  • 【総合政策部長】コロナ禍による学校施設開放事業中止とスポーツ振興について、お答えいたします。
    学校施設開放事業の中止によりいただいた、主な意見につきましては、子どもたちを対象にスポーツ指導をされている方から、子どもたちのストレスの増加や体力の低下を指摘するご意見や、市内の学校施設の代わりに他市の施設等を利用することにより、感染拡大を懸念する声などが寄せられております。
    また、感染拡大を不安視される方からは、学校施設開放事業の中止を継続すべきなどの意見が寄せられております。
    なお、学校施設開放事業の再開につきましては、市内の新規感染者数の推移等を見極めた上で、近く開催予定の新型コロナウィルス対策本部会議において決定してまいります。
  • 私のところにも、活動場所がなくなった団体からの再開要望の声が届いていますが、現在、学校施設開放は、45小学校、19中学校で中止となっています。
    これらの学校施設を利用している多くの団体にとって、活動場所を失うことは、本市のスポーツ振興にとってはマイナス影響が大きいと思いますが、この現状についてどうお考えか、見解をお伺いします。
  • 【観光にぎわい部長】スポーツ振興を所管する部署としましても、感染拡大の懸念の声もある中ではありますが、学校施設開放の中止により、スポーツ活動に一定の制約がかかっていると認識しております。
    市のスポーツ施設では、各競技団体のガイドラインなどに従い、少しずつスポーツ活動が再開されている状況であり、多くの市民の皆様に感染防止対策をしっかりとっていただきながら、スポーツに接していただきたいと考えております。
  • 新型コロナウイルスの感染症が現存する中で、一度に学校開放事業を再開するのは難しい状況があると考えます。
    そこで、スポーツ振興の観点から、市が保有する公共施設・スポーツ施設を有効活用する意味においても、このような活動の場所を求める団体が使えるように、施設の利用条件の緩和や使用可能な施設の積極的な紹介はできないものか、お伺いします。
  • 【観光にぎわい部長】市施設におきましては、それぞれに定められた設置目的に従い利用をしていただいておりますが、生涯学習市民センター牧野北分館の集会室や、メセナひらかた会館の多目的ホールなどの一部の施設ではスポーツ活動ができる施設もございます。
    今後、こうしたスポーツ活動ができる施設などの情報を集約し、分かりやすく市民に紹介するなど、情報発信の強化に取り組んでまいります。
  • スポーツ活動をする団体にとっては会場の確保は重要な課題であり、そうした部分を認識しただいて取り組んでいただきますよう、お願いします。
    一方、これからは新型コロナウィルス感染症と共存していかなければなりません。
    日常生活を送るにもマスクを着用することや、人が集まる場所では消毒を重ねることなど、「新しい生活様式」が常識となりつつあります。
    そのような中、スポーツ活動団体にとっても、従来のような内容での活動を変えていっていただく必要があるとも考えています。
    例えば、練習時にできるだけソーシャルディスタンスをとることや、大声を出さないこと、また大人数での応援を避けることなどが挙げられますが、これからはスポーツをする上で、「withコロナ」を意識した活動をしていかなければなりません。
    そこで、これからのスポーツ振興策の中には、スポーツ活動を行う団体に必要な要素を指導・支援することも行政の役割として重要ではないかと考えますが、これについて見解をお伺いいたします。
  • 市の施設利用においては、手指及び使用備品の消毒の徹底や、サイレントプレーに努めることなど、遵守事項を守っていただくことを条件としています。
    これらの条件等につきましては、国・府や各競技団体等が示すガイドラインを踏まえ、社会情勢に応じて見直しを行なっているところです。
    今後、「ウィズコロナ」という意識が求められる中、枚方市スポーツ協会等と連携して、安心安全にスポーツ活動を行うためのポイントを紹介するなど、様々なスポーツ活動における指導・支援について取り組んでまいります。
  • 御答弁のように、スポーツ団体に対しては対策を団体に任せきりにするのではなく、それぞれが安心安全に活動できるような取り組みを要望します。
    また市として、学校施設開放の再開については賛否がある中で、市としては判断が難しい部分もあるとは思います。
    これについてはより多くの方にご理解・ご納得いただく観点から、明確な基準や数値が必要ではないかと思います。
    感染拡大防止と社会経済活動の両立という観点から、再開に向けた動きも取っていただきたい一方で、丁寧な対応をお願いしたいと思います。