市立ひらかた病院の経営健全化について

令和元年9月定例月議会 開催日:2019.10.07

  • 次に、市立ひらかた病院について、伺います。

    市長は、「市立ひらかた病院については、経営健全化に向けた取り組みを進めるとともに、経営のあり方についても検証を行う」とされています。

    市立ひらかた病院については、厳しい経営状況が続く中にあって昨年度、資本金の額を減額することで累積欠損金を解消し、病院事業の財務状況がより鮮明に映し出される措置を講じられました。

    私ども会派としても、これからは後がない「背水の陣」で挑んでいただくよう、求めてきました。

    そこでまず、市長就任以降の4年間、経営改善にどのように取り組んでこられたのか伺います。

  • 次に、市立ひらかた病院におきましては、この間「断らない医療」をスローガンに掲げ「救急搬送患者の受け入れ促進」と「地域連携の強化」を特に強化すべき2本の柱と位置付け、取り組んできたほか、平成-29年度からは専門知識をもった外部コンサルタントを導入し、また、今年度からは新たに「消化器センター」を稼働させるなど、持続可能な経営基盤を確立するための取り組みを推進してまいりました。

  • 次に、市立ひらかた病院についてですが、病院として、経営改善に向け様々な取り組みをされてきたというのは、一定理解いたしました。

    この間、特に救急搬送患者の受け入れ促進と地域連携の強化を、収益改善のための2本の柱として取り組まれてきたとのことですが、では、現在の市立ひらかた病院の救急搬送患者の受け入れ状況と、病院では、地域連携強化の一環としてかねてから言われていた、地域医療支援病院の承認取得の件はその後どうなったのか、それぞれお聞かせ願います。

  • 市立ひらかた病院では、昨年度実績においても市内の病院で最も多くの救急搬送患者を受け入れ、その件数も前年度から約1.2倍に増加するなど、この間の受け入れ促進の取り組みが一定の成果として現れているものと考えています。

    次に、地域連携の強化につきましては、現時点において、地域医療支援病院の承認取得には至っておりませんが、引き続き、地域医療機関との信頼関係を築いていけるよう努めます。

  • 市立ひらかた病院について、救急搬送患者の受け入れに関しては応需件数や応需率の状況からも市立病院としての責務は果たされていると言えるかも知れませんが、一方で、地域医療支援病院の承認については、現在もまだ取得には至っていないとのことでした。

    地域医療支援病院の承認が未だ取得に至っていないという答弁でしたが、これまでも再三にわたって行政側からは今月やります、今年取れます、そういう話であったものの、状況報告なしということも含めて非常に残念に思いますし、経営改善に繋げていくには、どこに注力すべきか、改めて検討すべきではないでしょうか。

    病院経営は、収益拡大が重要であり、入院患者数、病床稼働率、手術件数が肝となってきます。

    行革で経費を削減して赤字解消を目指すという従来の行政モデルは通用しません。

    その意味で、市職員中心での経営は、他の民間病院と競争すると考えると厳しいものです。

    その意味では、指定管理者制度の導入など経営のあり方を抜本的に見直すことも含め、様々な角度からの検討が必要です。

    また、国の方向性も注視しながら、急性期の一本槍での体制についても、経営改善の視点から社会的ニーズに沿った形で変化をしていかれるよう要望します。