文化財保存活用基金の創設 (議案第141号 枚方市基金条例の一部改正について)

平成31年3月定例月議会 開催日:2019.03.05

  • 議案第141号 枚方市基金条例の一部改正について伺います。

    本件は、文化財の保存及び活用を推進する事業費に充てることを目的として枚方市文化財保存活用基金を創設するとのことですが、まずは、この基金を創設するに至った経緯について伺います。

  • 市の外郭団体でありました公益財団法人 枚方市文化財研究調査会は、これまで市と役割分担しながら文化財保護行政を補完する組織として重要な役割を果たしてきましたが、文化財保護行政を取り巻く環境が変化する中、より効果的・効率的な組織体制を構築する観点から、平成30年4月1日に調査会は解散し、本市教育委員会文化財課に業務を統合いたしました。

    その後、法人組織としては清算法人に移行し、清算結了に向け業務を進めてきたところです。

    この度、残余財産の本市への引渡しがあったことから、これまでの過程や調査会の設立趣旨を踏まえ、残余財産が確定し、その一部を原資として、今後の文化財行政の充実に資することを目的に、本基金の創設を行うものでございます。

  • この基金の創設は、市民共有の財産である文化財の保存や活用を促進し、歴史の薫りを豊かに伝えるまちづくりにつなげるとともに、文化財保護意識の涵養と郷土に対する愛着を醸成するものとして意義あるものと考えますが、どのような事業に充てようとしているのか、基金の活用方法についてお伺いします。

  • 新たなメニューやアイデアを取り入れて、文化財の保存・活用、普及啓発がより一層進むよう、具体的な活用方法について検討を進めてまいります。

  • 近年、拡張現実、いわゆるAR機能を観光案内等に活用する自治体が増えてきています。

    枚方市内でも例えば、百済寺をはじめ各史跡で、こうした技術を活用することで、より身近に感じられるようになるのではないでしょうか。

    また、枚方市内の子供たちに、市内文化財について知ってもらう事も重要だと思いますので、学校教育と連携しつつ、取り組みに基金の活用を検討するよう要望します。

    また、新たな枚方市史の編さんも求められていると考えており、これについても検討を要望します。

    今回の基金創設は、枚方市内の文化財の保存活用につながっていく大きな機会となると考えています。

    文化財の価値の発信につなげていく使い方を検討いただき、ここに付随してふるさと納税を呼びかけることで、さらに基金へ寄付を呼び込むことも期待できます。

    市民の方々にも協力いただきながら取組を推進いただくよう要望します。