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セミナー2部 「孤独」「孤立」の何が問題か?

※時間がない方、概要の前の項目だけでも読んでいただければ内容が掴めます。

タイトルについて。
→★1人暮らし高齢者の会話頻度(国の調査では)

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男女で約4割が2~3日に1回以下となっている。

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特に男性は2週間に1回以下が16.7%(!!)。2~3日に1回以下が33.2%。電話や、店での会話もカウントした上で。2週間に1回以下ってどういうことでしょ・・。

さて本文。1部の記事では、長文にて失礼しました。

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続いて、セミナー『「孤独」、「孤立」の何が問題か?』二部についてまとめていきます。(大阪府とよどきり医療と介護のまちづくり(株)共催。スマートエイジングシティ具体化手法シリーズ3回目)
一部は基調講演、二部は3事業者の活動報告ののち、3事業者と勝部氏を交えてのパネルディスカッションでした。

株式会社セブン-イレブンジャパン・株式会社こころみ・社会医療法人大道会 森之宮病院から事例の発表。テーマはそれぞれ、社会的課題解決に貢献する”近くて便利なお店”、”孤独と孤立を亡くすコミュニケーション型見守りサービス”、”医療相談室から見た森之宮地域の課題と取り組み~孤独死リスクに対する早期支援とモーリンハウス~”でした。

以下、今回のセミナーの内容をすべてまとめた感想の後、二部の赤ペンチェックの後、概要と続きます。

まとめ感想

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まず、勝部麗子氏の話に前のめりの3時間でした。

2部も印象に残ったのが

『正しいことを言い続ける町はぎすぎすする。やさしいこと、それを受け入れるかどうか。正しいことではない、優しいことを言いなさい』

の下りでした。自分の胸に手を当てると、少し痛みます。
さて人口減少と高齢社会が同時に進行する今、”上手に年を重ねる”(健康寿命の延伸とQOLの向上)ことが、個人にとっても、社会にとっても求められていますし、これからもその流れが加速していくと思います。

今の、さまざまな社会課題には、これまでのように官・行政だけでは解決できなくなってきており、民間企業や地域の力を活用していかなければなりません。

そして『ソーシャルビジネス』という線引き・枠組みにとらわれず、あらゆる団体・個人が一歩踏み出すことが必要です。

また、本セミナーでの紹介事例は、「誰にでも、できることがある。」ことを再認識し、とても学びになるものでした。

今回の学びを通して得たことを、具体的に活かせるよう、頑張ってまいります。

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・・2部も耳ダンボの内容だったけど、特に赤ペンチェックした内容

セブンミール

  • ★セブンミールと見守りに高齢者を活用
  • ★FC店と本部は対等。サービス強制できない。ミール8割導入。
  • ★駅ナカや病院・ビル内の店舗はやっていない。受け取り等は実施も配達未対応のところもある。
  • ★徒歩5分圏内。でも隣の市まで配達してる店舗も
  • ★個店や地域の数字は未開示ながら、配達全体1,000億円規模。食事で450億円。その他で550億円
  • ★高齢社会の到来「近くて便利な店」 商店街のようにすべてが解決対応できないか。 その一つが配食サービス。
  • ★7iグループの中で、各社の商品をセブンで受け取れるネットの仕組み
  • ★昔は酒屋が多かったが、今は脱サラ的な人の地域連携が悩み 、地域の見守り連携できないか

こころみ

  • ★究極の聞き上手テクノロジー集団 、会話型の見守り商品を提供
  • ★1人暮らし高齢者の会話頻度(国の統計)男女で約4割が2~3日に1回以下となっている。特に男性は2週間に1回以下が16.7%(!!)。2~3日に1回以下が33.2%。電話や、店での会話もカウントした上で。
  • ★孤独は健康に悪い
  • ★死亡リスクが上がる。悪影響 孤立辛い。 孤独は、社会的な資源の損失につながる
  • ★つながりプラス  一人で元気に暮らしている人をメインにサービス。
  • ★いきなり電話しても話してもらえない 担当制 初回は自宅訪問し、顔見知りに 信頼関係を作る。

毎回レポート 聞き書きレポート

  • ★親子だと話さないこともある、どうにもならなくなってから話がある 場合が多い
  • ★第三者だと話していただける。 それをレポートする
  • ★子どもに言いたいけど面と向かって言いずらいこと
  • ★興味を持たれる 今のままでいいんだ もっと話したいよりも自分が価値がある人間だ →外出の促進
  • ★山形県との協働の取りくみ 大学生のボランティア センサーの活用

勝部氏コメント

  • ★29年の介護保険に向けて・・地域づくり 地域での役割 隙間がどこにできるのか 。
  • ★単なる配達がポジティブな見守りに代わる
  • ★ジョイントで出前市場 集会所を使って、100円カフェ 市場がやってくる 特産品や野菜 大根・白菜・お米  配達は引きこもりの若者を活用 食と配達 切り分けて社会参加に。健康寿命
  • ★傾聴。今見えるこの方は孤独で一人で寂しい方。これまでどんな暮らしをしてきたのか。理解すると人間関係がよくなる。
  • ★自分史を作る。その過程で、息子や孫も知らないおじいちゃんの姿がわかる。
  • ★息子や孫は話を聞いてもらえない 。また始まった!といわれる。
  • ★人は必要とされることを必要としている存在。
  • ★自分の話が相手に聞いてもらえることの大事さ。
  • ★団地をたくさん抱えている町のこれからに地域の病院

パネルディスカッション・質疑

  • ★豊中市 ボランティアの方は1万人につき150~200人
    5000世帯に200人  ようするに25人に1人 募集方法はまちまち ノルマ決めたり。
  • ★ボランティア、10年後は無償ではむつかしい 年金も目減りするだろ +1万円でも生活費に加えられる仕組み
  • ★コミュニティビジネス。空き家の管理を地域でできないか 。就労のところでも。高齢者カンパニー事業
  • ★セブン、シニア層に配達以外でも接客等活躍いただいている。 加盟店の意識も変化 こんなに元気な人がいたのか。  セブン配達お店の顔になるシニアの方が出てきている。
  • ★こころみ、在宅でもできる。クラウド上に音声上げる。  コミュニケーター 50名 30~40代60代
  • ★森之宮 自治会20パーセント前後
  • ★高齢者のボランティア活動 学びたい 自分のため 。自分の家族と自分のために勉強。それをどう社会に活かしていくか。
  • ★65歳まで 会社のために生きてきたから、余暇を自分のために。 真面目に仕事をやってだと苦しくなってくる。
  • ★仲間づくり+遊びを組み入れていく。 純粋に労働力を求めるのではなく。
  • ★新聞配達 夕刊配達がいない。 3時から4時半までの人がいないのか。 朝刊はダブルワーク可能
  • ★強い企業はいろんな所から人が選べる。
  • ★850円の仕事を〇〇やってもらう→つらい  400円でいいので半分で。働き方を考えていくことも必要。
  • ★今まで通りなら、それで行けてるはずなので、仕事の捉え方から見直していく必要がある
  • ★こころみ 発見力しかもってない。解決はご家族の中でやってもらう。責任を持てないところを持つことはしない。
  • ★鹿児島の自治体向けに市民サービス向上の観点でアドバイス  3万人20か所の公民館 公民館長が軸になって見守りサービス。 地域に対するグリップを誰が持つのか、自治体ごとに違う。
  • ★昔は、御用聞き。石油がなくなるとか、お米とか。おうちの状況、足を運んでいる人がいた。そのうちの様子がわかる人がいなくなった。敷居が高くなった。
  • ★食べるとかの、生活のレベルとつながった見守り、意味がある。
  • ★認知症 毎日何度でも買いに来る人 最初の気づきの連絡をもらうことも。
  • ★昔は企業とつながるのがわるいことみたいなイメージ、 これからは介護保険自体も変わっていく中、事業体も何らかのネットワークの中で 結び付けていくことが必要。連絡先等を伝え、企業側の発見力が解決力につなげていく。
  • ★それぞれの文化で地域で暮らしている人たちの考え方に会った支援の方策ができていかないといけない。そこに住んでいる人の力を借りる→有効な方策になっていく 。見守りをどう結び付けていくか
  • ★世にあまたある見守りサービスが今ひとつ繋がっていない。公共だけではカバーできない。地域力だけでも無理。
  • ★ビジネスベースで見守りはむつかしい 見張りと思われる。
  • ★見守りになるか見張りになるか。やさしいどころか厳しい 社会に思われる。
  • ★正しいことを言い続ける町はぎすぎすする。
    やさしいこと、それを受け入れるかどうか。 正しいことではない、優しいことを言いなさい。
  • ★愛があるかどうか。ビジネスモードで進んでいっても、コンセプトあり、地域の循環につながれば、社会的孤立に対応していける。
  • ★器具だけを命預けるような感じになると、孤独感が増す

二部の概要

セブンイレブンジャパンの取り組み

社会的課題解決に貢献する「近くて便利なお店」 セブンミールと見守り
大阪府・和歌山県・奈良県 総務担当として、行政との連携
本部と加盟店 本部だけで対応せずフランチャイズ店のオーナー
対等でやっている 強制していないできない。
全店で対応で来ているわけではない。8割。
施設内の法人店舗 JR西日本や病院、ビル内
受け取りお渡しはできるが配達は未対応となっている。
個人経営者 新店は半年以上たってからやるかやらないかを判断
配達範囲 徒歩5分圏内。隣の市までもやっている店舗もある 20件以上やっている店舗もある まちまち
個店情報 地域別の数字は開示していない。 1千億円 セブンミール全体で 食事で450億円 その他で550億円
高齢社会の到来「近くて便利な店」
地域との連携 商店街のようにすべてが解決対応できないか。
その流れの中で、配食サービスも考えている。
7iグループで、各社の商品をセブンで受け取れるネットの仕組み
地域との連携→昔は酒屋 今は脱サラ的な人の地域連携が悩み
地域の見守り連携できないか
セブンミール 詳しい内容はパンフレットを

こころみ

究極の聞き上手テクノロジー集団
つながりプラス 会話型の見守り商品
コミュニケーションによって親子のきずなを深める
一人暮らし高齢者の会話頻度 国の統計
4割 2~3日に1回以下 電話もカウント 店もカウント
男性 半分は話ししない。 注意しないと当たり前
孤独は健康に悪い
死亡リスクが上がる。悪影響 孤立辛いよね。
健康に悪い。社会的な資源の損失につながる
つながりプラス
一人で元気に暮らしている人をメインにサービス。
アクティブシニア 1、2不安がある。
何をやっているか?
いきなり電話しても話してもらえない 担当制 初回は自宅訪問する
顔見知りになる 信頼関係を作る。
毎回レポート 聞き書きレポート
親子だと話さないこともある、どうにもならなくなってから話があるが 第三者だと話していただける。
それをレポート。子どもに言いたいけど面と向かって言いずらいこと、自分の話をひたすら聞いてもらえる
興味を持たれる 今のままでいいんだ もっと話したいよりも自分が価値がある人間だ
→外出の促進。20年ぶりに名刺を作ったetc
傾聴スキル
山形県と協働の取りくみ 大学生のボランティア センサーの活用

勝部氏コメント

29年の介護保険に向けて・・地域づくり 地域での役割 隙間がどこにできるのか
単なる配達がポジティブな見守りに代わる
森之宮周辺は高層だからURが多い
コンビニもいいけど、小売商店も同か変わっていくのか。
ジョイントで出前市場 集会所を使って、100円カフェ
市場が集会所にやってくる
特産品や野菜 重たいものを特に 大根・白菜・お米
配達は引きこもりの若者を活用
食と配達 切り分けて社会参加 健康寿命
つながりのお話 こころみ テーマでは出てなかった 自分史その人を良く理解していく
傾聴とリンクしている。 今見える子の方は孤独で一人で寂しいかたか子はどんな暮らしをしてきたのか
理解すると人間関係がよくなる。 援助の技術の中でも大事な話
息子や孫も知らないおじいちゃんの姿 過程を知る。 なかなか息子や孫は話を聞いてもらえない
また始まった!といわれる。 面白い取り組み
人は必要とされることを必要としている存在。
自分の話が相手に聞いてもらえることの大事さ。
MSW 退院後が主な話 地域の中に出向いていって、つくる ここまでやるか
団地をたくさん抱えている町 地域包括ケアを考えていくうえでは面白い取り組み
企業・民間事業所・コミュニティをつないでいく面白い取り組み
今話題の自分史・・・
親の雑誌を作る 2015年5月~ 親の雑誌を作る。
見守りをするときに初回 信頼関係を作る。
生い立ちから聞くことで、お互いに信頼関係を作る。話がおもしろい 歴史がある。 子供に同席してもらう。初めて聞きましたのはなしがいっぱいでてくる。職業は知っているか、何でなったか、何に頑張ってきたか。を知らないことが多い。最低5冊から作る。身内で読むことでコミュニケーションのきっかけにする。

質疑

Q質問 自治会の加入率の話、ボランティア数や募集の工夫について

住民1万人のうち、ボランティアの方々が150~200人なので、5000世帯に200人となり、だいたい25人に1人の割合となる。募集方法は地域によってまちまちであり、ノルマ決めたりしている。
次は10年後は年金も目減りすることから、無償ではむつかしいとみている。+1万円でも生活費に加えられるのがよいはず。
高齢者カンパニー事業・コミュニティビジネス、たとえば空き家の管理を地域でできないかなどを就労のところでも考えている。
配達以外でも接客等活躍いただいている。加盟店の意識も変わってきている こんなに元気な人がいたのか。お店の顔になるシニアの方が出てきている。
在宅でもできる。クラウド上に音声を上げる。主婦ちゅうしんにコミュニケーター 50名 30~40代60代 暮しの足しに
森之宮地域は、自治会20パーセント前後である。
高齢者の方のボランティア活動は、学びたいという意欲が先に来る。自分の家族と自分のために勉強しましょう。それをどう社会に活かしていくか。
65歳までは、会社のために生きてきたから、余暇を自分のために使いたい。これが、真面目に仕事をやってくれだと苦しくなってくる。純粋に労働力を求めるのではなく、仲間づくり+遊びを組み入れていくことが必要。

Q質問 引きこもりの若者をセブン 中間就労でやったらおもしろいのでは?

大阪府と連携して、昨年までは高齢者への取り組みをしていたが、今は女性の雇用に注力している。今後は、35歳までの若者も視野にしていく。
勝部氏。職域をどこまで広げるかという問題がある。
例えば新聞配達。夕刊配達がいないという課題がある。
3時から4時半までの人がいない。朝刊はダブルワーク可能だから。・・・強い企業はいろんな所から人が選べる。
850円の仕事を〇〇やってもらうことがつらい人でも、400円でいいので半分でいいとなると人はいる。働き方を考えていくことも必要ではないか。
中間就労について、評価が高まっていて、いろいろな声も寄せられ、募集も集まってきている。ポスティングなどの仕事。
地道だけど能力を開花させていく取り組みがいる。
今まで通りのやり方なら、それでまわってる、行けてるはずなので、仕事の捉え方から見直していく必要があると思う。
誰が困っている、という観点をもつ。
森之宮、一番困っている内容、地域によって、人によって違う。
こころみ 発見力しかもっていない。お子さまからのご依頼であっても、解決はご家族の中でやってもらう。責任を持てないところを持つことはしない。
鹿児島の自治体向けに市民サービス向上の観点でアドバイスしているが、人口3万人で20か所の公民館がある。ここは公民館長が軸になって見守りサービスやってる。
要するに、地域に対するグリップを誰が持つのか、いないところはちゃんと決めて歯車を回すことが大事では。自治体ごとに違う。
セブン 受け皿としては考えていない。 加盟店の理解がいる。
誰にというよりも皆さまにもそうだが、コンビニは若者のお店のイメージがあった。しかし、伸びてる客層は女性であり高齢者層
若者のお店というイメージを崩していきたい、これが課題。シニア層は30%くらいまで来ている。お弁当配達から訪問へ。
昔から、見守り協定など、コンビニ業界はセーフィテイケーション活動に取り組んできた
地域→自治会住民のイメージから事業所やスーパーコンビニも。。
昔の御用聞きの話。石油がなくなるとか、お米とか。おうちの状況、足を運んでいる人がいた。
そのうちの様子がわかる人がいなくなった。敷居が高くなった。
食べるとかの、生活のレベルとつながった見守りは、意味がある。
認知症でも、毎日何度でも買いに来る人がいて、最初の気づきの連絡をもらうこともある。
★今後の事業体と行政について、昔は企業とつながるのがわるいことみたいなイメージがあったが、これからは介護保険自体も変わっていく中で、事業体も何らかのネットワークの中で結び付けていくことが重要。連絡先等を伝えていくことで、企業側の発見力が解決力につながっていく。
地域の歴史・文化をどうアセスメントしていくか。弁当でも、無償で配っている地域、400円と500円で配っている地域がある。
★それぞれの文化で地域で暮らしている人たちの考え方に会った支援の方策ができていかないといけない。そこに住んでいる人の力を借りることで、有効な方策になっていく、見守りをどう結び付けていくか。明日、豊中でやる徘徊の模擬訓練、スーパーも関わってもらう。

Q世にあまたある見守りサービス ICTを入れたりしているが、今ひとつ繋がっていない。なぜ?

→公共だけではカバーできない。地域力だけでも無理。
単品の見守りサービスが広がっていない理由・・
ビジネスベースで見守りはむつかしい 見張りと思われる。
ハードル 導入機械 カメラはもちろん、センサー型も見張りと思われる。話したら分かってもらえる、説明が不足している。つまり販売力。つけたら、安心感につながって満足してもらえる
食事と一緒に必然性と結びつけたり、事業についても主体に見張と思われると拒否される。
見守りになるか見張りになるか。やさしいどころか厳しい
★正しいことを言い続ける町はぎすぎすする。
やさしいこと、それを受け入れるかどうか。
正しいことではない、優しいことを言いなさい。
愛があるかどうか。ビジネスモードで進んでいってても、コンセプトがあって、地域の循環につながっているのであれば、社会的孤立に対応していける。
器具だけを命預けるような感じになると、孤独感が増す
多様性が重要