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セミナー「孤独」、「孤立」の何が問題か?に参加

※時間がない方、「概要」の前の項目だけでも読んでいただければ内容が掴めます。

先日、セミナー「孤独」、「孤立」の何が問題か?に行ってきました。

大阪府とよどきり医療と介護のまちづくり(株)共催です。(スマートエイジングシティ具体化手法シリーズ3回目)

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一部は勝部麗子氏の基調講演、二部は勝部氏と先進的な取り組み3事業者とのパネルディスカッション、豪華内容でした。ほぼ満席。

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高齢・単身が増加している中、地域の関係性が薄まってきており、具体的な生活の課題になってきています。それとともに社会保障費も増大してきていることから、大阪府が各事業者・団体と協働でこうした課題に対応していきたいという動きの中で、一歩、二歩先を進んで取り組みを行っている事業者をお招きし、そうした社会課題の解決の事例を共有することを目的として、企画されたものです。
(なんか、事業目的みたいになってますね^^;)

大阪の深キョンこと勝部麗子氏については、プロフェッショナルやドラマ『サイレントプア』で見ていて、ぜひ一度お話を聞きたいと思っていました。

これまで私自身、中間就労や自立支援について豊中に行き、実際に中間就労をビジネスとして取り組んでいる方の話を聞いて、議会でも一般質問や代表質問等あらゆる場で取り上げてきただけに、鼻息荒く参加してまいりました。

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全文、内容をテキストにしましたが、セミナーが1部2部合わせ3時間にわたる内容で、ここに載せる内容ではないので概要を下末尾に載せます。

さて、1部の基調講演 はずーっと耳をダンボにして聞いていましたが、特に、私がピーンと来たのは・・

  • ★ 人とのつながりが全くない 地域が、つながるにはどうしたらよいのか。
  • ★ 制度のはざまにある人たちにぶつかっていく
  • ★ 日常から顔が見えるような付き合いがないと、(いざというとき)助け合っていけない。
  • ★ 見守っているけど見てるだけ、知ってたけど、では、何ともならない。発見力と解決力が伴っていないといけない。
  • ★ 窓口がない、SOSが上げられない人たち
  • ★ 見守り=見張りといわれ、結構です。と断られることも
  • ★ 亡くなってから知っても意味がない。それまでにどうやってつながりを作っていくのか。
  • ★ この町で失敗したりうまくいかなかったとしたら、 ずっと何があっても助けてもらうことはできないのか。
  • ★ 繋がる人はつながるが、つながらない人は何をやってもつながらないという壁
  • ★ おせっかいに地域で支えていこうという運動
  • ★ 人はプライドを持って生きている。
  • ★ 認知症であったとしても、その人の生きざまの中にプライドの中に許せない問題がある。
  • ★ コップの中の水 こぼさないようにするには、何もしないで生活していくしかない。
  • ★ こえをあげられない 人がたくさんいる。
  • ★ 居場所をつくって就労プログラム 就労体験、就労に結び付けて自立へ。
  • ★ 高齢者の中にも社会参加したい方もたくさんいる
  • ★マンションの中が問題 、オートロック安否確認できない。
  • ★アンケート男性の居場所 公園図書館スポーツジム  どこに行っても、だれと会っても殆ど喋らない。
    奥さん亡くし、人と喋らなくなり、 デパート、スーパーへ。 ハトにエサ 居場所ない→ 自殺しかけた。こんな人がたくさんいる。
  • ★高齢者の方々の経験値と高度経済を支えてきた技術、彼らの経験を次世代につないでいく 。戦中戦後の話。
  • ★子供の貧困 子供食堂  朝早起きして子供に朝ご飯を作れる人。 漬物卵焼きそういう人がいっぱいいる
    叡智を活かして子供たちのためにサポートしてもらえる人材として活躍協力いただく。
  • ★高齢者カンパニー  会社人間が地域に出ていく 今の55歳くらいの後 女性も男女雇用参画社会
  • ★URたくさんいる。保証人いなくても入れる 。だから、縁薄い
  • ★タワマンの見守り分譲マンションの見守り
  • ★それぞれのプライドに合わせた見守りのあり方。 昔のおせっかいではなく、節度あるおせっかいを模索している。
  • ★ 周りから見た困った人というのは、 本人も困っている。排除ではなくて包摂。
  • ★ 厳しい人を見過ごす社会は、いつか自分たちが見過ごされていく社会 。そういう人を絶対排除しない。
  • ★ 困っている人を地域の中で支えていく 。本人の関係を増やしていく。
  • ★ ネットワークとフットワークとあきらめない心。
  • ★ 孤独死の起きないまちではない。(縁と)程遠い街だからこそ皆の英知を集めて努力している。
  • ★ 3万人に1人 そのCSWとつながっているかどうかということ。 地域の方に育てていただく。
  • ★ 1年生は1年生の役割。5年生は5年生の役割がある。

赤ペンチェックおおすぎで、結局長文になっちゃいましたね((+_+))

岩本、心動いて涙でて・・2部に続きます。

衝撃。1人暮らし高齢者の約半分が2~3日に1回以下の会話。うち男性の16%はさらに・・セミナー2部 「孤独」「孤立」の何が問題か?2/2

概要

大阪の深キョン。勝部麗子氏 豊中市の社協
阪神淡路大震災の被害地 見守りをやってきた。
昨日まで岩手県 東日本大震災も5年目 孤独死などの課題  町ぐるみで支えていく仕組み
(映像)プロフェッショナル
見守り地域福祉の活動 いろんな方から評価をもらっているが、
裏返せば大変な苦難を抱えている町ともいえる。
豊中市→ベッドタウン
千里ニュータウン:竹藪を切り開いてできた。
神社仏閣がない→人とのつながりが全くない。 地域がつながるにはどうしたらよいのか。
小地域福祉ネットワーク活動 大阪府が全国に先駆けて取り組んできた活動
生活困窮者自立支援等々、大阪府は 面的にできている。
ボトムアップで声が上がっているのか、あるいは形としてできているが、形骸化してないか。
17万のうち、15,000世帯が全半壊  1995年1月17日5時46分 不安でいっぱい。
一番最初に声かけしてくれたのは、ご近所の人。 日常から顔が見えるような付き合いがないと、助け合っていけない。
自治会の活動、組織率が60% → 45パーセントまで低下 、集合住宅63% こうした状況抜きに、地域の見守りはかたれない。
本人家族 小さくなっている。核家族化率 ベスト30位に入っている。
核家族化だと、すぐに一人になる。30パーセントが1人暮らし 。ひいおじいちゃんひいおばあちゃんの介護があるなど
子育ても大変。
近所のところの自治会 マンションで自治会入ってないとこも増えてきている。
どうやってつながっていくのか。
小学校区を単位 民生児童委員 社協 などがサロン活動などを含め見守り活動  1万2千世帯が見守り体制に入っている
壁にぶつかる 二人暮らしも 8050問題 親と子の二人暮らし  子供が死んだらその奥で80代の親が苦しんでいる
民生委員 把握できていないブロックをローラー作戦
ここまでやるのかぐらいにやっている。 それでも出会えない人 。ストライクゾーンに入っている問題ならその期間に連絡する が、中途半端な問題がある。どこにも属さない。
例えば、以前の61歳と63歳の餓死 高齢者ではない。 障碍者でもない。 資産を活用してマンションを経営 店子が入らず、お金が入らなくなった。 資産運用の話といわれればそこまで。が、周りは分からなかった。
ごみ屋敷。 周囲が連絡しても、本人が捨てたいという意思がないと前に進まない。
→制度のはざまにある人たちにぶつかっていく
生活困窮者自立支援法の対象者
たとえば、50代のお子さんと親の年金あてに暮らしている人たち
2,300人の引きこもり 20~40・50台  今までは見えないものにしていた。
病気であれば保健所 病気じゃない ハローワーク?
窓口がない。 まちにはたくさんあるこうした問題
SOSが上げれない人たち。
解決が一本でないと、自分たちで解決に進んでいかないと、いけない。
平成16年 地域福祉支援計画を建てたころの大阪の問題。 地域に問題があるけど、解決部署が一つじゃない。
そのままどうぞ受け止めますとならないと、住民はどうなっていくか
一番の解決「見てみぬふりをする。」 こと。
見守っているけど、見てるだけ 知ってたけど、何ともならない
発見力と解決力が伴っていないといけない。
生活圏域 平成18年~重層的な形で解決に向けて取り組んでいる。 新聞配達や郵便配達など、23業種250店舗が見守りの1員となって
見守り=見張りといわれ、結構です。と断られることも、
→→安心協力員 民生委員 有償で見守ってほしいというニーズ
入院や体調不良にお買い物を頼めるようなサービスを開発
プライドがある方に効果
家まで来てほしくない 安心コール 1週間に1度、電話をしてくれる
ここまで重層的にやっても、自分から地域とつながろうとしない人がいる。 安否確認がうまくいかない。
3年ほど前から 安否確認ホットライン。 SOSが入ると、 雨戸や洗濯物新聞がたまって居る等をチェック。
役所 高齢者なら高齢者 障碍者なら障害者の窓口が対応していた。
→安否確認を一つの窓口で対応
既に家族葬 近所に知らせられてない→周りは知らない。 介護情報や医療情報や転居。介護保険の入所
それでもわからない場合は市役所→レスキュー隊を呼ぶ
年間100件くらい、九死に一生であったり、亡くなったりしている。
亡くなってから知っても意味がない。
それまでにどうやってつながりを作っていくのか。
地域に根をはっている校区福祉委員会の取り組み。 そうした財産を忘れていただいては困る。
地域によっては豊中市18パーセントの地域もある。 自治会を中心とする福祉委員会では機能しない。
そうした地域では、有志でまとまっている。
自治会に入っていない人まで面倒見れない。子供に面倒見てもらったら 。あの人は地域と上手くやってこなかった。
→といったような、自己責任論が根強い。
この町で失敗したりうまくいかなかったとしたら、 ずっと何があっても助けてもらうことはできないのか。
繋がる人はつながるが、つながらない人は何をやってもつながらないという壁
福祉なんでも相談
おせっかいに地域で支えていこうという運動
・心配なので助けてあげたほうがいいんじゃないかな情報
・ごみ屋敷
・ごみの出し方を間違っている。
そういう方々の問題、自分からSOSを出せない方の情報を集める。 相談が上がってきたら、地域の問題として一緒に動いてもらう。
民家を使っているところもあればURの集会所 余裕教室を活用等
地域で集まりやすいところでやっている。
・地域の中で解決していく。
もともと制度のはざまであることから、公と民で一緒になって解決していく
引きこもりや精神疾患、母子・セルフネグレクトなど 。ごみ3つの問題 誰が一緒に片づけるか、費用負担は誰か、誰が運搬するのか。
医療情報等を掲載した安心キット  35のプロジェクト 実証実験。
10年前と比べるとサポートをする仕組みを作ってきた。
これまで本人の申請主義であった。助けましょう 助けられません。
今の大阪府の取り組み コミュニティソーシャルワーク
生活困窮者自立支援も取り組みをモデルにしているもの
助けさせてください。地域の中でやっていく。 あんたがそこまで言うなら、しゃあないな、というもの。
人はプライドを持って生きている。 認知症であったとしても、その人の生きざまの中にプライドの中に許せない問題がある。
8050問題 80代のお母さん 息子が引きこもり
発達障害を言えなかった。 お金持ちだったのに没落 。息子のことを隠し通して、やっと私たちの前に現れた
どうして相談できなかったのか。
コップの中の水 こぼさないようにするには、何もしないで生活していくしかない。
こえをあげられない 人がたくさんいる。
見てみぬふり 見て知らないふりをして上げたほうがいいんじゃないか。
そこから繋がっていく。元気になっていく 地域の中に役割と居場所を見つけていかれる
あの時にやってよかった。声かけてよかったなぁとなる。
就労までの距離が遠い 緊急度が高い。
1次産業ない、サービス業しかない街でどうやって行くのかという問題
若い引きこもりがたくさんいるまち 。居場所を見いだせていけないといけない。
アウトリーチしてアセスメントして出口を作っていく取り組み。
・ろうしきょう老施協 一人に10万円までの施設提供→大阪独自
民生の方面員制度は大阪から始まっている。
これまで対応できなかった問題もCSW
居場所をつくって就労プログラム 就労体験、就労に結び付けて自立へ。 中間就労。
高齢者の中にも社会参加したい方もたくさんいる
→こう考えると新しい取り組みもあるのでは
・小地域 マンションの中が問題
オートロック安否確認できない。 閉ざされている 。管理組合あっても、自治会がないところも
管理組合サミットを作る。コミュニティ 昨年の2月から6つのマンションで。
地道だけどやっていかないと情報が届かない SOSがわからない。
担い手の問題 → 後継者不足 高齢で社会参加ができない人がたくさんいる?
アンケート男性の居場所 公園図書館スポーツジム 。どこに行っても、だれと会っても殆ど喋らない。
奥さんがいなくなる。家をたたんでアパートに住んでいる。
毎日毎日人と喋らなくなって、 デパートで商品説明。
いつも行っても買わないから、ずっとは無理に。そのうち、スーパーのレジで会計時に話す。 ハトにエサをやっている
自分の居場所がない。 → 自殺しかけた。 こんな人がたくさんいる。
もっともっと役割を見つけてあげる。
これからの 介護予防 生活支援サービスをセットで考えていく。
高齢者が高齢者を支えていく  高齢者だけではできないこともある。
引きこもりの若者をどうやって引っ張り出してやっていくか。
高齢者の方々の経験値と高度経済を支えてきた技術を・・ 彼らの経験を次世代につないでいく
戦中戦後の話。 今までこんなことができると思わなかった。
高齢者だからこそできる役割を果たしていただく。
認知症にあっても、昔のことをよみがえらせていく。
子供の貧困 子供食堂  朝早起きして子供に朝ご飯を作れる人。
ラジオ体操の後に集まっていただく
そういう力。漬物卵焼きそういう人がいっぱいいる
叡智を活かして子供たちのためにサポートしてもらえる人材として活躍協力いただく。
高齢者カンパニー
会社人間が地域に出ていくと 昔の顔して迷惑がられる といわれてきた。
今の55歳くらいの後 女性も男女雇用参画社会
女性も男性も肩書で生きてきた
専業主婦 すごく能力の高いPTA活動を回していっていただいてきた。
肩書を使いながら地域でどれだけやっていけるか。
取り組みを次年度からやり始めている
豊中ではURたくさんいる。保証人いなくても入れる
だから、縁薄い人がたくさん入っている。
先日も孤独死があってチラシがいっぱい入っていた。
マンションの中にはそういう人がいっぱいいるから空き家かどうかわからなかった。
UR包括社協民生委員が連携して・・・
空き家情報を年2回自治会長から情報もらう。 私たちが見守りの対象としていく。
タワマンの見守り分譲マンションの見守り
それぞれのプライドに合わせた見守りのあり方。
昔のおせっかいではない、節度あるおせっかいを模索している。
周りから見た困った人というのは、
本人も困っていることがわかってきた。
ご近所から排除される、盾になってくれるような人を増やしていく。
排除ではなくて包摂する仕組みが必要。
ごみ屋敷を一緒になって片づけてくれるそんな街になった。
文句を言う人が黙る。
その人が地域の中で暮らせるように応援していく
まちを追われることで地域の中で生活していく
厳しい人を見過ごす社会 いつか自分たちが見過ごされていく社会
そういう人を絶対排除しない。
困っている人を地域の中で支えていく
教えてくれる人を増やしていく。 地域の宝。
本人の関係を増やしていく。
横に増やしていく。 ネットワークとフットワークとあきらめない心。
孤独死の起きないまちではない。程遠い街だからこそ皆の英知を集めて努力している。
8050の孤独死があった、ローラー作戦が始まった。
皆で見守り、1割くらいの課題が見つかる。
事業所と地域の皆さんと一緒になって取り組んでいる。

質疑

Q養成の問題

  • 養成研修もやっている 法人のミッションがどれくらいあるか
  • 住民とともに運営していく CSWを何万人も増やしていくそういう事業ではない。
  • 3万人に1人 そのCSWとつながっているかどうかということ。
  • 地域の方に育てていただく。
  • 1年生は1年生の役割。5年生は5年生の役割がある。

Q尊厳ある孤独死

  • 私は私で生きていく。誰にも迷惑かけないで死んでいく。
  • 今の姿を見ているが、それまでの歴史はみれないどんな風に生きてきたか
  • 共感していくと、最後には ありがという話になる 成育歴を聞く。
  • 一人で死んでいきたい。そこに思いにどんなものがあるのかを感じてあげることが大事。

QミッションとOJT 暗黙知 文書化できない。

  • 文書化できること、マニュアルできるものはやっている。
  • 人生はそれぞれ違うから、ケーススタディを見ていく。
  • セーフティネットワーク、枠組みを作って、その仕組みの中でやっていく。
  • 人脈とかは1年目は1年目の仕事。全体でフォローしあう。