中学校の全員給食について

令和元年9月定例月議会 開催日:2019.10.07

  • 所信では、これまでの「全員喫食」から「全員給食」に言葉が変わっていますが、小学校のように全員が食べる給食ではなく、全員が給食を食べられるように整えるが、給食以外のものを選択する余地があるというニュアンスに変わったということでしょうか。

    また、導入にかかる多額の費用や、長期にわたり安全で安定した学校給食を提供していくための財源の確保は可能なのか伺います。

  • 全員喫食を全員給食と変更して表現しているのは、喫食という言葉が市民の方にはわかりにくいと考え、一般的に「選択性」との対比で用いられている「全員給食」というわかりやすい言葉に変更しており、従来の全員喫食というものの意味合いと変わるものではありません。

    中学校給食の財源については、市全体の事務事業を見直す中で、より詳細な事業費の算定および精査を進めながら、確保していきたいと考えています。

  • 全員喫食と全員給食は意味合いが変わるものではないという御答弁でした。

    これまで教育委員会側は、選択制と全員喫食という2つの名前で議論を展開してきただけに、最初聞いた時てっきり私は新たな3つ目の全員給食方式が出てきたのかと、今の制度の延長線上にあるものと誤認していました。

    これについては、市民にとっても誤解をうむ可能性があることから、しっかりとした説明・注釈をつけるべきと思います。

    さて現在の選択制中学校給食では、直近の喫食率は34.3%でした。

    平成28年4月のスタート以来、喫食率が上がらない状況の中、中学校の全員給食を実現しようとされている市長の思いをお聞かせください。

  • 選択制の給食提供は平成23年度における大阪府の中学校給食導入促進事業の創設を受けて、検討結果を総合的に判断し、現在の選択制になったものと認識はしています。

    私はこの選定経過を見たうえで、市の財政面での課題をクリアできるのであれば、やはり「食育」の観点から、全員給食の実施が最適であると考え、一期目の所信で中学校での全員給食実施を掲げ、この二期目の選挙においても、市の重要課題の一つと位置付け、実施に係る財源等財政的な側面での検討も重ねたうえで、任期中での実施可能との判断から所信表明に掲げさせていただいたものであります。

    今後、これまでの経過も十分に認識したうえで、市議会の皆さんとの議論を丁寧に重ねさせていただきたいと思っているところです。

  • 中学校給食については、私としても全員給食の方がよりベターであるとは思います。

    しかし、今の制度上であっても希望すれば食べたい生徒は食べられるようにはなっています。

    今の制度上でまだまだできることやるべきこと、できることはあるはずです。

    財源については以前と異なり、府からの補助金も期待できません。

    事務事業を見直す中で選択と集中、優先順位という理屈であれば力を入れなければならない分野は教育委員会所管のものの中でも山ほどあると思います。

    喫緊に解決しなければならない他の課題も山積する中で、全員給食をどうしても優先しなければならないものなのか、慎重に検討をいただきたいと要望します。