12月定例月議会の初日

12月6日、12月定例月議会の初日は専決事項の報告に始まり、30件超の審議がありました。

中でも、枚方市内の生涯学習市民センター6館を指定管理者に指定する(民間の力を借りる)議案は、多くの議員が質疑。反対もあり、賛否が分かれるものとなりました。(私は指定管理者については推進、より多くの民間事業者に参入してもらうような取り組みをしていくべきと考えています)

また、議案第79号の枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定についても多くの質疑がありました。

生涯学習市民センターの件で質疑しました

岩本は初日、生涯学習市民センター議案で質疑を行いました。要旨は以下の通りになります。

質問1(岩本)

指定管理者制度の導入目的ですが、「市民サービス向上」と「行政コストの縮減」の2つにあると思います。

今回、生涯学習施設と図書館複合6施設の指定候補者選定に関し、それぞれの選定委員会で厳正に審査が行われ、(議案第71号 蹉跎・牧野)と(議案第72号 御殿山・菅原)、(議案第73号楠葉・津田)で異なる事業体が指定候補者として選定されました。

この選定結果は、異なる事業者による「サービスの競争」確保を目的として実施した3分割での公募ですので、市民サービス向上の観点からみても、一定の成果があったと評価しています。

今回、私は生涯学習施設と図書館複合6施設の指定候補者選定に関し、この「市民サービス」に絞って質問をさせていただきたいと考えています。

まず、先行導入施設である蹉跎・牧野で既に導入している「総合窓口」についてですが、市は利用者に対するアンケートを2回実施され、その結果について議会にも既にご報告いただいています。

そこで、改めて確認させていただきますが、導入直後に実施したアンケートでなく、直近の2回目のアンケートで、総合窓口での対応に関し、「不満」と回答された件数は具体的にどの程度あったのか、お伺いします。あわせて「満足」はどの程度あったのかについてもお伺いします。

答弁1(産業文化部長)

総合窓口での対応に関し、「不満」と回答された件数は7件、全回答のうちの約2%、「やや不満」と回答された方は13件、約4%となっています。

一方、「満足」「概ね満足」と回答された件数は287件、約87%となっています。

質問2(岩本)

この先行導入施設における総合窓口についてですが、市としてどのような考えのもと設置し、どのような成果があったのでしょうか。

また、先ほどの答弁で「ほとんど全ての利用者」といっても良い、約9割の利用者が「満足」と回答されている総合窓口について、蹉跎・牧野の先行導入施設では継続し、新たに指定管理者制度を導入する(御殿山・菅原、楠葉・津田)で、導入しないことにした理由についてお尋ねします。

答弁2(産業文化部長)

総合窓口は、効率的・効果的な運営の手段として設置し、1階の図書館、2階の生涯学習市民センターの互いの職員による縦割り意識の転換をもたらし、市民サービスの向上につながるなど、一定の成果が見られました。

市として、利用者アンケートなどの検証結果を踏まえ「総合窓口」が定着している蹉跎・牧野は、「総合窓口」を継続することとし、新たに導入する御殿山・菅原、楠葉・津田では、施設の構造上、総合窓口を設置した場合、利用者動線・市民サービス面での課題があると判断し、「総合窓口」を導入しないこととしたものです。

質問3(岩本)

総合窓口を導入することで、新たに指定管理者制度を導入する(御殿山・菅原、楠葉・津田)では、市民サービスが低下すると判断し、総合窓口を導入しないこととしたということです。

生涯学習市民センターのこの間の利用状況等を見ると、利用率は約6割の水準となっています。この水準は他の公の施設と比べても低いわけでもなく、逆に高いともいえる状況です。特に昼間の時間帯は利用が多く、多くの市民にご利用いただいている施設です。

しかし、その利用実態を見てみると、これまでセンターを利用したことのない新たな利用者を獲得できているのかということに関しては、疑問に感じる部分もあります。

一方、蹉跎・牧野の先行導入施設では、指定管理者による多様な自主事業が実施された結果、新たな利用者による利用が増加し、利用率が上昇しています。

指定管理者制度を導入し、民間のノウハウを活用した様々な取り組みが行われ、多様な世代が是非ともセンターに行ってみたい、学んでみたいと思えるような取り組み、施設活性化を期待するところです。

それでは、最後になりますが、今回の複合全6施設への指定管理者制度導入で、市民サービスがどのように向上するのかお伺いさせていただきます。

A3(産業文化部長)

図書館の開館時間・開館日数の拡大とともに、生涯学習市民センターにおきましては、窓口サービスに対する市民満足度の向上、民間事業者等のノウハウを生かした新たな事業の展開や生涯学習市民センターと図書館による連携事業など、利用者の皆さまに喜んでいただけるサービス向上を図っていきたいと考えております。