道徳教育について

平成26年第2回定例会(第4日) 開催日:2014.06.23

  • 文部科学省は、道徳教育を推進していくために道徳の時間の充実を図ることが重要であると述べていますが、平成25年度、本市での道徳の時間の状況について、お聞きします。
  • 1.道徳教育について、お答えいたします。

    各学校では、道徳の時間の年間計画に基づき、思いやり、親切、生命尊重等、道徳の内容項目について学ぶ授業を進めてまいりました。その際、文部科学省が作成した『心のノート』や、大阪府教育委員会が作成した『夢や志をはぐくむ教育』の読み物資料等についても積極的に活用しております。また、保護者や市民に向けて、道徳の時間の授業公開も継続して行っております。
    石田義明教育委員会事務局学校教育部長

  • 道徳教育について、平成26年度から、『心のノート』の改訂版として、道徳教育用教材『私たちの道徳』が全児童・生徒に配付されたと聞いています。『私たちの道徳』の活用について、現状をお聞かせください。
  • 『私たちの道徳』は、児童、生徒が道徳的価値について自ら考え、行動できるようになることを狙いとして文部科学省が作成したもので、家庭での生活や、学校と家庭との連携の強化、地域での活動等に際しても有効に活用されることが求められています。この趣旨等を踏まえ、各学校においては、道徳の時間を中心に活用するとともに、家庭で話し合う機会を設ける取り組みをより進めるために、適宜、家庭へ持ち帰らせるよう、文部科学省からの通知文「「私たちの道徳」の配布について」を6月2日に改めて学校に送付したところです。
    石田義明教育委員会事務局学校教育部長
  • 4月に全児童・生徒に配付されたはずの『私たちの道徳』は、6月の時点で一度も家に持って帰っていないという声を聞きました。実際のところ、現時点においても家庭に持ち帰らせていない学校があるのか、お聞かせください。
  • 文部科学省からの通知文では、『私たちの道徳』は、家庭や地域で話し合ったことを書き込んだり、家族が書き込んだりする欄が多く設けられ、家庭や地域で広く活用できるよう作成されており、その活用に当たっては、家庭や地域と連携を図るなど、適切な配慮を行うこととしております。

    『私たちの道徳』を持ち帰らせることにつきましては、文部科学省の通知及び作成の趣旨を踏まえ、各学校がその時期等について判断しているものと考えております。
    石田義明教育委員会事務局学校教育部長

  • 今回、市民の方と話をする中で、どうも『私たちの道徳』について御存じでない保護者の方が多く、週末に私の方で確認したところ、保護者の方と話せた小学校16校のうち、14校で持ち帰りでの活用がなかったということでした。一度だけ持って帰ってきたが、名前だけ書いて、学校で保管している、そういった声もありました。別の学校では、先週の金曜日に初めて『私たちの道徳』をもらったという方、4校ほどでは、『私たちの道徳』が配付すらされていない、こういった声もありました。

    『私たちの道徳』が配付されている学校でも、授業で『私たちの道徳』を使わず、プリントを配付、活用、回収しており、道徳の授業で何をやっているのかがわからない、そんな声を、複数校、何人もの保護者からいただきました。全学年ではありませんし、その保護者のおうちだけだったのかもしれません。しかし、こうした声が出てくること自体が、その趣旨が伝わっていない、徹底されていない証拠ではないでしょうか。

    今回、文部科学省のホームページに『私たちの道徳』が公開されていまして、印刷をしてきたんですけれども、その4ページ、5ページに、「この本の使い方」として、「学校で」、「家で」、「地域で」一緒になって、「生きていく上で大切なことを考え、自分の生き方に生かしていこう」、こういうことが書かれているわけでございます。しかし、先生が学校で預かっていたら、そもそも、その活用の余地がないのです。今後、『私たちの道徳』をどのように活用し、道徳教育の充実を図っていくのか、教育委員会としての見解を伺います。

  • 道徳教育用教材として作成された『私たちの道徳』につきましては、道徳の時間だけでなく、学校のすべての教育活動を通じて子どもたちの道徳性を育んでいくために活用するとともに、掲載されている読み物資料等を用い、家庭で道徳的価値について考え、話し合い、共有する機会を作るなど、家庭、地域とも連携しながら活用を図ってまいります。今後も、児童、生徒の実態を考慮しつつ、適切な教材と機会を活用して、本市の道徳教育の充実を図ってまいります。
    石田義明教育委員会事務局学校教育部長
  • 先日の文部科学省の通知でもありましたが、指導参考資料が今年度に配付されるということですので、しっかり活用いただきたいと思います。

    まず、『私たちの道徳』を配付し、しっかり活用してもらいたい。今後も、『私たちの道徳』の活用について、文部科学省の通知の趣旨を踏まえ、しっかりと家庭での活用を推進し、また、活用状況を確認いただくよう要望しておきます。