まちづくりの基本方向について

平成26年第1回定例会(第2日) 開催日:2014.03.03

  • 次に、(3)子どもに求められる新たな価値観と教育活動について。

    私は、子どもたちにとって、主体性や協調性、自己肯定感などを育むことは、とても重要なことであると考えています。本市の子どもたちに形成しようと考えておられる新たな価値観とは、何を指しておられるのか、また、新たな価値観を形成するために、具体的にはどのような教育活動を進められるのか、お聞かせください。

  • 続きまして、教育委員会の所管に関する御質問に、順次お答えします。

    まず、まちづくりの基本方向についてのうち、子どもに求められる新たな価値観と教育活動について、お答えします。

    21世紀は、グローバル経済や少子・高齢化が進展し、持続可能な開発への対応が必要となるなど、自立、協働、創造の時代であると言われております。これら社会や価値観の変化に対し、柔軟に対応できる児童、生徒を育成していくことが求められています。

    教育委員会としましては、知、徳、体の調和のとれた生きる力の育成を図ることはもちろん、子どもが学び取る授業への転換やコミュニケーション能力の育成など、言語に関する能力を高める取り組みも進めてまいります。

    次に、平成26年度の主要施策のうち「子どもの健やかな成長と学びを支えます」についての、中核市移行と教育施策について、お答えします。

    本市の教育は、人とふれあい、ともに学び、豊かな心を育むことを教育目標に掲げ、義務教育9年間を見据えた小中連携のもと、子どもたちの人権を尊重しながら、知、徳、体のバランスのとれた生きる力の育成を目指しています。

    平成26年度からは、中核市移行により、教職員研修では市独自のプログラムに基づいた計画的な教員の育成や本市の教育課題に対応した研修を実施することができるようになることから、初任者研修において、人としての尊厳を大切にし、自分とともに相手を大切にする心情など、人権意識を高めるための人権研修や実践的指導力を身に付けることに加えて、枚方を知る研修を行います。あわせて、児童、生徒の言語力の育成のための研修を新たに実施するなど、高い指導力を備えた学び続ける教職員を育成していきます。

    また、本市の教育目標や主な取り組みを市民に発信し、共有するために、教育フォーラムを7月に開催します。子どもたちが互いの立場や考えを尊重し、よりよい人間関係を築いていくため、言語力の育成につながる伝え合う力をテーマとしたワークショップや講演会等を行う予定でございます。このフォーラムを通して、学校、家庭、地域が一体となって、子どもたちの成長を見守り育てることの大切さを理解していただくことが重要であると考えています。

    次に、いじめ、体罰への対応について、お答えします。

    いじめ、体罰については、重大な人権侵害であり、いかなる理由があっても絶対に許されないものであると認識しています。また、体罰は、子どもに深い心の傷を負わせ、自尊感情を減退させます。さらに、教員と子ども及び保護者との信頼関係を崩すなど、学校教育全般へも深刻な影響を及ぼす、絶対にあってはならない行為と認識しております。

    次に、学校施設整備計画について、お答えします。

    計画の策定に当たりましては、関連する市の方針や計画との整合性を図るとともに、学校の適正配置や学校施設に求められる役割を踏まえ、さまざまな視点での検討が必要であると考えています。

    次に、中学校給食の実施について、お答えします。

    この間、調理場の基本設計を進める中で、できるだけ経費の縮減を図るため、整備内容について多角的な検討を行ってまいりました。

    本市の小学校給食では、さまざまな食材の特徴を生かした多種多様な献立の工夫を行う中で炊飯を外部委託していること、また、小学校給食の食数規模から見て中学校給食の炊飯の外部委託が可能なことから、整備費用の縮減を図るため、中学校給食についても同様の手法をとることとしたものでございます。炊飯を委託しても、当初の理念に沿った中学校給食を実施してまいります。
    南部一成教育長

  •  次に、子どもに求められる新たな価値観と教育活動について。

    新たなる価値観と教育活動について、子どもたちが学び取る教育を行っていくということであれば、主体性を育む必要、またICT機器のさらなる活用や反転授業も一つではないかと思いますので、検討を求めます。

  • 続きまして、「子どもの健やかな成長と学びを支えます」についての、いじめ、体罰への対応について、2回目の質問にお答えします。

    教育委員会では、事務局の組織を改編し、いじめや体罰等の危機的事象に早期対応するための体制を強化してまいります。その中で、子どもたちの問題行動についても、学校とより積極的に連携を図りながら、未然防止を含め、学校が相談や適切な生徒指導を行えるよう支援していきます。

    そして、事案の内容や子どもたちの状況によっては、学校と教育委員会がさらに連携を図り、警察などの外部機関と協力して迅速かつ適切に対応し、子どもたちの問題行動の改善を図ってまいります。
    南部一成教育長