磯島小学校の授業をオンライン視察

今年、岩本は教育子育て常任委員会に所属しています。
昨日は、委員会視察として磯島小学校の理科授業をオンライン視察しました。
学校現場では、コロナ禍に伴うGIGAスクール構想の前倒しを受け、今年度中(3月までに)に枚方市の全小中学生にタブレットを貸与する方向で取り組みが進んでいます。

本日は磯島小学校の6年3組、3時間目に理科を視察しました。
単元名は発電と電気の利用、コンデンサーと発光ダイオード(LED)のはたらきや性質について学ぶというものです。
流れとしては先生からコンデンサーとLEDについて説明があり、子どもたちがタブレットを見ながら手順に従って実験教材をつかって実験するものでした。

通常授業を配信で見ているので、予定調和でなく、子どもたちも間違ったりしながら実験が進んでいきます。
それぞれグループで、言葉を検索したり、スライドで流れを見ながら、また作業は動画で確認したり、ストップウォッチ機能で時間を測ったりしていて、うまくタブレットが使われていることが確認できました。
各グループ、豆電球とLEDの点灯時間をロイロノートで提出したところで時間が終了。
私達は3時間目だけの視察でしたが、おそらくこの後に各グループごとに発表したりする流れのようでした。

授業後、校長先生と質疑・意見交換。岩本は各先生の教材づくりについて、また子どもたちの家庭での通信使用量について質問しました。
それぞれ学年単位でカバーし合いながら教材作られているようで、なかなか大変そうです。
タブレットはLTE回線のため自宅でも一定使える(一人あたり7GB)ようになっていますが、人によってかなり差がある話も聞くので、ある程度見えるようにしてあげるのも必要かなと思いました。

また意見交換の終盤、校長先生からタブレットと紙のバランスについて、「1時間中ずっと見て使うものじゃない、効果があるように使う」というコメントであったのが印象的でした。
校長先生との意見交換終了後、配信を終えて委員間で今回の視察をふまえての『小・中学校におけるICT教育についての今後について』意見交換を行いました。

私としては、2点意見を出しました。
大まかには・・・

1.教育について状況が週単位・月単位で変わっていくことから、何をサポートしていくか、対応していくべき課題もどんどん変化していっている。
今年度はタブレット端末のスタート段階での混乱もいろいろとあったと思う。
そしてこれからは、タブレット端末があることを前提とした中でどういった課題があるのか、今の状況をしっかり現場にもヒアリングをかけるべき。
利用者のリテラシー、家庭や子どもたちがタブレットとどう向き合うか、こうしたことも課題になってくると思う。

2.校長先生との意見交換でもあったが、どこまでタブレットでやるべきかというのもある。
中期的には、こうしたタブレット導入により、子どもたちの視力や体に及ぼす影響も大きくなってくる可能性が高い。
そうしたことを教育委員会として、全体を見て情報提供や対応を共有していくなどが必要では。
姿勢改善やストレッチなどを学校活動の中に入れるなど、こうしたことを生活習慣に入れることは必要と考える。

まだまだ始まったばかりではありますが、進捗をみれるオンライン視察となりました。
タブレットを活用することで、これまで以上に学びが深まる要素も感じ取れました。
教育委員会の皆様、また磯島小学校の皆様ありがとうございました。