「公助」が担うべき役割と避難所のあり方について

令和元年9月定例月議会 開催日:2019.10.07

  • 次に①「公助」が担うべき役割と避難所のあり方についてお聞きします。

    昨年の大阪北部地震では、枚方市として初めて災害救助法が適用され、多くの建物で一部損壊が発生し、避難所開設が長期化しました。

    このような過去の災害の教訓を生かし、今後、地域防災力を高めるためには、自助・共助・公助それぞれが連携することが重要だと思います。

    また避難所生活の長期化を想定すれば、エアコン等の避難所の環境整備も不可欠であると考えます。

    市長は所信表明の中で、「自助・共助・公助」の役割分担や避難所のあり方について述べられていますが、市長の考えを伺います。

  • 次に(5)「安全・安心のまちづくり」について①「公助」が担うべき役割と避難所のあり方についてお答えします。

    自助・共助・公助の役割分担についてですが、公助は自助・共助では対応できない事柄に注力するとともに自助・共助の下支えであると考えています。

    市民に対して自助・共助で地域を守る意識をさらに高めていただくため、自主防災訓練や地域防災推進員の育成研修会や「地区防災計画」の策定支援を通して、啓発していきます。

    また、避難所のエアコン等環境整備につきましては、今後、国等の補助金の活用も含めた財源確保策や他の施策との優先順位、設置手法や手順などについて検討を進めます。

    なお、必要資機材の配備といったハード面の推進については継続していくとともに、地域が避難所運営の主体となり共助の力が最大限発揮されるよう、ソフト面の充実についても地域と連携し進めていきます。

  • 避難所の環境整備についてハード面とソフト面の双方から取り組みを進めていくという事ですが、地域防災力を高めるためには共助の充実が不可欠であると考えます。

    昨年度の避難所開設では、避難所によって地域の関わり方が様々であったと伺っています。

    共助を高めるためソフト面ではどういった取り組みをお考えでしょうか、見解を伺います。

  • 共助を高める1つとして今年6月に実施した総合防災訓練の中では、4つの校区が避難所開設訓練を実施し、避難者の受入れや施設の安全点検などに取り組みました。

    参加した校区からは「防災に対する意識が高まった」といった声もいただいています。

    来年度以降は、訓練内容を改善するとともに、他の校区でも展開し、公助の充実につなげていくとともに「地区防災計画」の策定支援を通して、自助・公助の必要性についても啓発していきます。

  • 防災を考える上で、共助と公助を重ね合わせることでより取り組みの効果が高まっていきます。

    地域の主体性を尊重しつつ、地区防災計画の策定が着実に進展するような支援の展開を要望しておきます。