東部地域の産業振興策について

令和元年9月定例月議会 開催日:2019.10.07

  • 次に、東部地域の産業振興策、特に農業についてお尋ねします。

    本市の農業形態は、市街地及び周辺の地域で行われている「都市農業」で、年々、耕作放棄地が増加し、総じて農地の宅地化も進んでいる状況ですが、東部の穂谷は北河内唯一の「農業振興地域」であり、産業振興についてはこの地域特性を活用すべきと考えます。

    一例ですが、“自然とのふれあい”という観点から効果的な取り組みとして知られる「グリーン・ツーリズム」は、農村でバカンスを過ごしながら、地元農産物の収穫・加工など様々な体験活動をはじめ、料理などの食文化も楽しめるというもので、市外から多くの人を呼び込むことができる、そして東部地域の魅力を発信できる取り組みでもあると考えます。

    市長は、産業振興策のうち、東部地域の農業振興の取り組みについて、どのように考えておられるのか、お尋ねします。

  • 次に、東部地域の農業振興についてですが、農業振興にとどまらず、議員お示しのグリーン・ツーリズムの可能性を探るとともに、農業や里山など地域資源を活用した様々な体験交流の機会づくりを検討し、交流人口の増加につなげていきたいと考えております。

  • 次に、東部地域の産業振興策について、2回目の質問をいたします。

    市の施策を推進する上で、教育機関である大学との連携は、新たな可能性を拓くことができると考えます。

    大阪府内唯一の農学部が開設されることをふまえ、本市では摂南大学と連携した取り組みも視野に入れておられます。

    東部地域の振興策を含め、摂南大学と連携してどのような取り組みを進めていく考えなのか、お尋ねします。

  • 次に、摂南大学農学部との連携については、農作物の生産・技術革新や付加価値の創造、新たな農作物の研究開発、マーケティングを含む農業関連産業の戦略について、専門的な助言を得てまいりたいと考えております。

  • 東部地域における農業施策については、「二の矢三の矢を放つ」という姿勢で、新たな事業を次々と積極的に展開することが、引いては地域と一体となった振興策につながるのではないでしょうか。

    「グリーン・ツーリズム」のような新たな事業を展開するには、地元住民との連携や話し合いを重ねることが大切であると考えますので、コーディネーターの役割を担う専門的な外部人材も活用していただきたいと思います。

    そして、東部の地域特性を生かした産業振興策については、今後4年間で「検討を進める」だけでなく、農地を生かす観点でもって、実行力・行動力をもって取り組んでいただくよう、強く要望しておきます。

    また、高齢化が進む農業分野ですが、農業者の中には意欲のある若い世代の方もおられます。

    工業分野における活性化策と同様に農業でも、国立研究開発法人NICTやものづくり企業、大阪工業大学等と連携し、若い世代の方々が未来の農業に希望が持てるように、最先端の技術を活用した生産性の向上についても、研究いただきたいと思います。

    さらに、本市には1万2千人超の学生を擁する関西外国語大学があり、留学生を含む学生の方々が、稲作などの農作業を体験されることは、日本の風土と文化を学ぶことにもつながります。

    是非、次の時代を担う若い学生の皆さんに、農業ボランティアとして参画していただく機会を設けていただきますよう、併せて検討をお願いします。

    色々と意見・要望を申し上げましたが、直接的に農業に関係しない市のセクションであっても、規制の改善や子育て支援など、農業者の方々に行政として側面支援できることがあると考えます。

    今後、特定生産緑地制度への移行など、農業を取り巻く環境は大きく変化していくことになりますが、行政が一丸となって、都市農業の推進に取り組んでいただきますよう、重ねて要望し、次の質問へ移ります。