本日の議会にて、美術館条例が上程されました。

私岩本は今回条例化を急ぐ必要性がないと考え、またそもそも寄附の議決があった3月時点と状況が変わっていない等々の理由から反対をしています。

詳細は以下の討論をご確認いただければと思います。

賛成が22名。反対が10名。退席1名・・・だったように思います。
条例は可決しましたが、当初の寄附を受ける議決のあった3月議会でも反対が10名であったかと記憶しています。
 議会内で賛否が分かれ、また市民の反対の声も依然としてある。こうしたことを考えると、急ぐ必要があったのか疑問です。

以下 反対討論

ただ今上程されました、議案第26号、枚方市立美術館条例について清水薫 木村亮太 岩本優祐の3議員を代表して、反対の立場で討論をいたします。

先日の総務常任委員会で答弁があった通り、美術館については、市民の理解を得るために、あらゆる方策を講じていくということでしたが、まだ正しい情報を伝えきれていないのではないでしょうか。

今の質疑でも、1万人近くの署名に対して、市長からは「重く受け止める、丁寧な説明をしていく」という答弁でした。であれば市民の理解を得るための説明が必要です。
そしてよいことだけではなく財政負担や覚書のことなど、ありのまま、正確な情報を、しっかり伝えていく必要があります。
また、条例がない現在でも既に広報やチラシ等で周知を図っていることから、答弁にあった名称や場所等の周知を図るという理由での条例制定は不要です。
また、運営経費についても、支出総額が7000万超となり、財政負担も大きいものとなっていますが、 本当に成功させたいなら、市民などの巻き込みが必要ではと思いますが、現段階ではそうした動きはみられません。 そして、財政負担を圧縮させるのであれば、香里ヶ丘図書館との一体管理も必要ですが 香里ケ丘図書館の建て替え計画の具体的なスケジュールも曖昧であり、財源確保については不透明な状況です。

 寄附の議決があった3月議会の時点と、状況はあまり変わっていないのではないでしょうか。

 枚方市民全体の美術館と考えた時に、重要な特徴あるコレクションはなく、交通アクセスも非常に厳しく、反対の声も大きな状況です。今の時点では、市長の言っておられる、後世に誇れる美術館、多数の方が訪れ、市民に親しまれ、愛される美術館を実現できるとは思えず、拙速に進めることで、負の遺産になることが危惧されます。
 名称や場所等の周知のためだけに条例制定をする必要はなく、現時点では時期尚早であると考えます。
 以上の理由から、反対討論と致します。