枚方市駅前周辺再整備についての全員協議会(2018.09.19)

  • これまで、一般質問や予算特別委員会・代表質問で、枚方市駅前の周辺再整備や新庁舎に関して度々質疑してきました。

    その際、前例にとらわれず、固執せず、変化に対応しながらスピード感のある取り組みを、と要望してきました。

    今段階では、30年度末に市駅周辺再整備基本計画と新庁舎整備基本構想が策定されるとのことです。

    市長就任以来、さまざまな検討を経てということで、紆余曲折はあったと思いますが、やっと少し具体化され進展してきたという認識です。

    それでは最初に、枚方市駅周辺再整備に向ける市長の考え方をお尋ねしたいと思います。

  • 私としましては、本市においても人口減少が進むなど、強い危機感を抱いている中で、枚方市駅周辺再整備については、本市の未来を大きく左右するプロジェクトであると認識しており、市駅周辺が多くの人にとってワクワクするような中心拠点として発展していくことで、本市の魅力アップを牽引し、交流促進や定住促進を図っていきたいと考えています。

    現在、そのためのロードマップとなる枚方市駅周辺再整備基本計画の策定等に取り組んでいるところであります。

    市長

  • 市駅周辺をワクワクするような中心拠点として発展させていきたい、市長の思いは一定理解できるものです。

    これから具体化していく段階で様々な課題も出てくると思いますが、市長として強い思いを持って、より多くの方を巻き込みながら合意形成につなげていっていただきたい。

    このことを意見として申し上げます。

    さて今回、⑤街区での庁舎位置が④街区に比べて優れているとの報告であるように受け止めています。

    5街区については、当初は国・府・市の合築でいく方針が示され、進めてきたところ、そこから府が5街区の合同庁舎案から抜けて3街区に移る方針の報告があり、現在は5街区での合同庁舎案については国・市で進めているということです。

    5街区で新庁舎を目指す場合、土地を大阪府から買うことになるわけですが、これまで大阪府とのやりとりでは、いつごろになるのか、どの程度の金額なのか、不明確な状況があったと受け止めています。

    現状として、5街区での新庁舎整備についての確度はどういったものでしょうか。

  • 大阪府とは、枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議において、市のまちづくりの方向性について共有化を図りながら進めているところであります。

    最近では本年8月29日に第8回会議を開催し、今回の全員協議会にご報告しました土地利用計画と施設配置計画の内容などについて確認したところです。

    市駅周辺等活性化推進部長

  • 今も連絡会議が進められていることをもって、国・府・市は順調であると伝えたいのかもしれませんが、正直、答弁からは状況が確認できません。

    会議の開催状況を聞きたいのではないです。

    振り返れば、当初は5街区での合同庁舎、一時期3街区という話もありましたが、また今回5街区案で出てきています。

    来年、何の前触れもなく3街区でというようなフラフラ感が無いよう、これから府や税務署を始め、関係機関と協力・連携して着実に進めていただきたいと思います。

    次に、庁舎位置の比較では、⑤街区での庁舎にした場合、最短で2025年の完成とされていますが、これからの行政の動きの中でこれ以上の前倒しは可能なのか、お伺いします。

  • ⑤街区における新庁舎の整備には、⑤街区から③街区に移転していただく北河内府民センターの跡地の活用が必要であります。

    そのため、現在、進めている③街区のまちづくりに引き続き④、⑤街区のまちづくりを一体で進めていくこととなりますが、現在、まちづくり手法は市街地再開発事業を想定していることから、事業区域内の権利者の同意、都市計画の手続き、工事の工程等を鑑み、最短での完成時期は2025年と見込んでいます。

    部長

  • 最短が2025年という答弁でした。賑わいという意味では、枚方市駅前は早期の再整備をしていく必要があると思いますし、新庁舎についても、この間の災害での庁舎の被害状況などを見るに、ゆっくりしていられない状況にあると思います。

    着実に進めていただきたいと思います。

    さて市駅周辺再整備を行っていくなかで、キーワードとなる都市機能として健康・医療、教育・文化などがあげられているが、例えば教育では、知の集積となる図書館などの整備、健康では、健康にまつわる企業誘致などが考えられますが、このような都市機能の誘導などに対する市の考えについてお聞きします。

  • 基本計画草案でお示しする都市機能については、本市がめざすまちの将来像を実現するため、分野別コンセプトの中で例示しております。

    議員ご指摘のとおり、図書館については、市民生活及び産業・文化芸術の分野において、教育・学習機能としており、健康にまつわる企業に関しては、産業・文化芸術の分野においてヘルスケアビジネスなど業務機能としてお示ししています。

    本市としても、それら機能の実現に向け取り組んでまいりたいと考えています。

    部長

  • その昔、枚方市民会館には中央図書館があったと聞きますし、結婚式場もあったそうです。

    私の両親も枚方市民会館で式を挙げました。今はそうした式場も無くなりました。

    求められるもの、必要な都市機能は、時代や社会で変わっていくものです。

    変わっていくことを前提としながら、これからの枚方市駅前を考えたときに、今出されているものはもちろん、さらに教育・学習(生涯学習)、そして健康、そして産業(雇用)の都市機能は求められていくと思います。

    教育・学習(生涯学習)については、国の方針もありますし、学びにつながる都市機能の充実が求められると考えており、図書館はその一つです。

    健康に関しては、大学や企業の研究機関を誘致したり、また健康づくりについて市民が学べるような空間も一つだと思います。

    産業(雇用)に関して言えば、重厚長大型の産業は駅前では難しいと思いますが、企業のサテライトオフィス、またコワーキングや、インキュベートルームのような施設は職住近接のトレンドからニーズも期待でき、枚方市駅前の活性化に寄与するものと思います。
    都市機能の充実にあたり、枚方市もまだまだできることはあると思います。

    例えば、民間の投資を呼び込むにあたり、ハードルがあるのであれば、規制の緩和をおこなうなどして民間事業者が枚方にきたくなる環境を整備していくことも、枚方市ができることだと思います。

    ゆとりを生み出し、回遊性の向上や賑わいの創出につながる都市機能の充実に向け、これから各部署と連携しながら取り組みを進めていただきたいと要望します。

  • 次に、再整備基本計画(草案)の第4章 土地利用計画と施設配置計画のなかで、めざすまちの将来計画として最適な土地利用計画の検討を行うにあたって、経済波及効果を用いて試算されておられますが、この数値はどのような考え方で算出したものか、お聞きします。

  • 経済波及効果については、事業の投資額や枚方市の産業別就業者数などから、大阪府のホームページに掲載されております「平成23年大阪府産業連関表(基本表)の経済波及効果推計ツール」による計算式に当てはめ、生産誘発や雇用者所得などによる効果を算出しております。

    部長

  • 経済波及効果の算出の考え方についてお答えいただきましたが、この効果額の内容には、賑わいや交流人口の増加といった波及効果なども入っているものだと思うのですが、それら全ての項目が網羅された内容になっているのかお伺いします。

  • 今回の経済波及効果は、④街区に庁舎を配置した場合と⑤街区に庁舎を配置した場合でのそれぞれのまちづくりを行った場合における整備事業に係る効果として算出しています。

    また、その他の効果として、新たな税収の可能性である固定資産税や都市計画税、市民税などの収入の効果を比較しています。

    部長

  • 本来の経済波及効果とは、賑わいや交流人口の増加といった波及効果などを含め比較検討をすべきではないかと思います。

    そうした事を踏まえると、今後、多額の資金を投じるわけですから、経済波及効果に限らず、市民にもわかりやすい指標や目標といったものを積極的に市が示していくべきだと思うのですが、市の見解をお聞きします。

  • 今回の庁舎位置の比較検討には、その他の項目として、経済波及効果の算出方法を行い、整備事業に係る効果を算出しておりますが、まちづくりに必要な分野別コンセプトごとにそれぞれの項目を比較検討し、総合的に判断しました。市民にもわかりやすい評価指標などについては、今後検討してまいります。

    部長

  • 今回の全員協議会資料で、経済波及効果は4街区で約1270億円、5街区で約1600億円と出されたわけですが、この数字だけが独り歩きしてしまうと、経済波及効果がそこにとどまる印象を持たれてしまう危険性もあるわけです。

    重要なことは整備後であり、どれだけ賑わいに、また交流促進に、定住促進につながるかが示されるべきです。

    また、ここでの経済波及効果は『整備事業にかかる』という枕詞を付けるべきかなとも思います。

    市民とも共有できる、経済的な価値や賑わい・交流人口の人数など、評価指標を設定していただくよう要望します。

  • 次に、市が描くまちづくりとして、岡東中央公園を活かしたまちづくりを想定されているようですが、案を見る限りでは、公園の周りに商業・業務施設を配置し、その後ろに道路を挟んでマンションが配置されています。

    岡東中央公園は、年間を通し、あらゆるイベントが開催されており、なかには、大きな音を出した催しも開催されている状況であることはみなさんもご存知であるはずです。

    今後、マンションが建設されると、こうしたイベントや事業について、マンションに住む住民とのトラブルが発生するのではと懸念されるわけですが、民間アドバイザーからの意見を踏まえ、市は、どのように考えているのかお聞きします。

  • ④街区のマンションの配置につきましては、アドバイザー等の意見を踏まえ、さらなる賑わいの創出が図れるよう、岡東中央公園などで行われるイベントによる影響などを考慮した配置とするとともに、マンションを2重サッシにするなどの対策を検討しています。

    さらに、駅前にある公園という立地条件や年間を通し公園で行われている催しなどを広く情報発信することで、住環境とのバランスが図れるものと考えています。

    部長

  • マンションの構造や情報発信などで対応していくという答弁でした。ある程度、距離を置いていることで住環境とのバランスが取れるということなのかもしれません。

    しかし先ほど大塚議員からも指摘があったように、タワーマンションは、今後も様々な課題を抱える可能性があります。

    マンションが出来てからでは対応できない点も出てきますので、今後も他の事例など調査しながら、できることがあれば対応いただきますよう要望します。

    さてこのような大規模な開発が行われるにあたり、まちのリニューアルがなされても、新しく建設された建物も、いずれは陳腐化してしまいます。

    そうした事を考えた場合、その次のまちづくりを見据えたうえで、将来の社会変化にも柔軟に対応できるまちづくりが大事だと考えま
    すが、市はどのように考えているのかお聞きします。

  • 今後の社会変化にも柔軟に対応できるよう、公民連携して賑わい・憩い空間としての公園、広場機能をもうけるとともに、一定規模の市所有地を確保することは必要であると考えています。

    部長

  • 一定規模の市所有地を確保するとのことです。商業用地として使われる部分も、ずっと同じ事業者がい続けられる保証もありませんし、やはり柔軟に対応していく、変わっていくことを前提としたまちづくりが必要と思います。

    さて、市駅周辺再整備基本計画で土地利用計画や施設配置計画が示された後、それを具体的に形にしていくことが重要です。

    特に、多くの人が利用する公園・広場については、今回の草案には、具体的なものが示されておりません。

    今後、具体化していくに際しては、行政だけで決めるのではなく、意欲がある市民などの意見を聴くなど、市民参画のもとで取り組みを進めていく必要があると思いますが、見解をお聞きします。

  • 公の施設などを整備する際に、計画段階から市民参画で進めることは必要であると認識しています。

    例えば、現在、枚方市駅周辺活性化協議会では、公園を活用したエリアマネジメントについて意見交換を行なっており、今後も、具体化していく中で、市民参画の手法を取り入れながら進めていく考えです。

    部長

  • 冒頭、枚方市駅前周辺再整備について、市長から『本市の未来を大きく左右するプロジェクトであると認識しており、市駅周辺が多くの人にとってワクワクするような中心拠点として発展していくことで、本市の魅力アップを牽引し、交流促進や定住促進を図っていきたい』という答弁がありました。

    であるならば、枚方市駅前周辺再整備は、行政だけで、またハード整備だけで完結するものではなく、枚方市駅前周辺をどう盛り上げていくか、多くの市民や団体、民間事業者を巻き込みながら、また彼らにも行動いただくことが必要不可欠と思います。

    枚方市駅前周辺再整備が今後、具体化していく中で、例えばワークショップや市民からのプランの提案など様々な方策が考えられます。

    そうした市民参画の取り組みは、参加した方はもとより、その方を通じてより多くの方に愛着の醸成や維持管理などへの参画につながるなど、多くの効果が期待でき、まちの賑わいの大きな推進力になっていくと思いますので、今後、進める上でそうした方策を積極的に取り入れていただきますよう要望します。

    また、議会に対しても適切なタイミングで適切な情報共有をお願いしておきます。街区案が複数出ていますが、4街区と5街区の比較表においても、波及効果の算定一つとっても疑問が残るものです。

    将来にわたる大きなプロジェクトですので、市民・議会との信頼関係を築けるよう、関係を損なう事の無いようお願いしまして、質問を終わります。