総合的教育力活性化事業経費について

2018年 決算特別委員会  開催日:2018.10.23

  • 決算概要説明書180ページの教育研究費のうち総合的教育力活性化事業経費について、まず平成29年度の執行状況をお聞かせくだい。

  • 総合的教育力活性化事業経費の執行状況についてお答えします。

    委託料として、各地域教育協議会に対してそれぞれ20万円を支出しており、18校区は、20万円を執行し、1校区につきましては、変更契約を交わし、差額の48,827円の返還がありました。

  • 枚方市内の中学校18校に20万円、1校には48,827円の返還があったということでした。

    では改めて、総合的教育力活性化事業の目的と地域教育協議会設置の経緯及び現状をお尋ねします。

  • 地域教育協議会は、学校、家庭及び地域が連携、協働して、様々な取組を行うことにより、子どもたちが「生きる力」を身に付け、もって子どもたちの豊かな人間性を育むことを目的としています。

    設置の経緯としましては、平成12年度に、大阪府教育委員会が市町村教育委員会と連携しながら、府内のすべての中学校区で「教育コミュニティ」づくりの推進組織である「地域教育協議会」(すこやかネット)を立ち上げ、平成19年度までは、大阪府から補助金を受け、各地域教育協議会に事業を委託する形で実施していました。

    平成20年度からは、市の単独事業として実施しており、府の補助金の支出はありません。

  • 元々は大阪府が補助金を出したところから始まったということで、現在は府からの補助金も無くなったということです。

    現在は事業を各地域教育協議会に委託されているとのことですが、どういった仕様で依頼をしているのか、委託内容をお聞かせください。

  • 委託事業の内容につきましては、「子どもたちに豊かな体験を積ませる事業」、「地域社会の中にいる子どもたちの豊かな人間性を育むに資すると認められる人材を発掘し、その人材を目的のために活用する事業」、「子どもたち及び地域社会の人々が、目的を達成するために協働して行う事業」、「子どもたちの育成に係る情報を学校及び地域社会が共有化するための事業」などがあります。

  • 内容が多種多様に渡っており、また抽象的にも感じました。

    各地域教育協議会が実施状況を報告していると伺っていますが、具体的にどのような取組がされているのかお尋ねします。

  • 地域教育協議会のおもな取組は、フェスティバルの開催や講演会・地域のクリーン作戦やスポーツ大会の実施です。

    こうした活動内容の情報発信として各地域教育協議会が発行した広報紙を市内各小中学校に配布しています。

  • 各地域教育協議会によって取り組みは様々あり、委託の仕様も抽象的かつ複数に渡り、また使い道として対象となる費目をチェックし使い切らなかったものについて返還をされていることなどを踏まえると、委託というよりは補助金という性質が強いのではないかと思います。改善を要望します。

    また、当初とは補助金等の状況が変わってきていることもあり今後、各地域教育協議会の運営のあり方を見直しながら、地域の活性化を推進していかれることを要望します。