留守家庭児童会室運営について

平成26年第3回定例会(第4日) 開催日:2014.09.22

  • 今回、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準条例が制定され、児童1人当たりの面積や開所時間等に関する最低基準が定められました。このうち開所の時間や日数については、条例に定めた時間・日数以上開所することを原則に、その地域における児童の保護者の労働時間、就労日数等を考慮して定めるものとされました。
     
    私は、これまでも、土曜日の開室や夏休み等の開室時間の拡大について、市の考えを伺ってきましたが、改めてお伺いします。
  • 土曜日の子どもたちの過ごし方につきましては、昨年行いましたニーズ調査におきまして、保護者やきょうだい、友達と過ごすという回答が、前回の調査に引き続き7割を超えておりました。
     
    また、土曜日に臨時開室をしている留守家庭児童会室の出席率も低く、異年齢集団での遊びや交流の中で健やかに育つという留守家庭児童会室の目的に沿わないということもあり、土曜日の開室につきましては、事業効果、費用対効果を考慮した場合、実施は困難であると考えているところでございます。
     
    開室時間につきましては、平成14年度から三季休業時の開室時間を8時半に繰り上げるとともに、平成21年度からは閉室時間を午後7時まで拡大してまいりました。今後も、ニーズを踏まえながら、効率的な運営に努めてまいります。

    水野裕一子ども青少年部長

  • 長期休暇は開室時間が午前8時半からということで、この夏休みにおいても保護者から時間についての御意見をちょうだいいたしました。あくまで家庭で十分に保育を受けることができない子どもたちのための場ですから、保護者の就労実態を踏まえ、開室日・時間を設定いただくように要望します。
     
    次に、現在、本市の留守家庭児童会室は1年生から4年生までを対象学年としていますが、基準条例ではすべての学年が対象になると認識しております。今後、5・6年生の受け入れについて、どうしていく予定か、お伺いいたします。
  • 留守家庭児童会室への5・6年生の受け入れにつきましては、入室児童数の増加に対応し、施設整備や職員配置などの受け入れ体制を整えていく必要があり、枚方市子ども・子育て支援事業計画の中間取りまとめにおきまして、平成29年度から5年生まで、平成30年度から6年生までと対象学年の拡大を段階的に行うこととし、計画期間内でのできるだけ早期の実現を目指した計画としております。

    水野裕一子ども青少年部長

  • 拡大を行われるということですので、受け入れに向けて、また早期の実現に向けて、準備をしっかり行っていただきたいと思います。
     
    次に、基準条例の制定を契機に民間活力を活用して、例えばスポーツや勉強の場など、これまでの事業内容に新たな付加価値を加える御予定はないか、お伺いいたします。
  • 留守家庭児童会室は、保護者の労働や病気等により家庭で十分に保育を受けることができない児童の豊かで安全な放課後の生活を確保し、保護者が働くための環境整備に資することを目的に運営しております。
     
    夏休み期間中には、市民参画事業としてNPO法人へ運営を委託し、さまざまな行事を通じて児童の体験をより豊かに広げていけるよう、工作、音楽活動、人形劇の観劇などの事業を実施しております。今後も、こうした実績を踏まえまして、事業の在り方について調査、研究を進めてまいりたいと考えております。

    水野裕一子ども青少年部長

  • 児童が安全な放課後を過ごせる場としての機能はもちろんですが、民間企業やNPOなどのノウハウを生かせば、子どもにとって放課後をより楽しく過ごせる付加価値を付けられると思いますので、この機会に検討いただきますよう要望いたします。