小学校給食について

平成24年予算特別委員会(第2日目) 開催日:2012.03.15

  • 続きまして、最後に、小学校給食について。

    予算説明書406ページにもありますが、小学校給食について、民間委託の現状、また学校の割合について、お聞かせください。

  • 現在、28カ所あります単独調理場のうち、7カ所の調理業務等の民間委託を行っております。割合では25%となっております。
    塚本幸平学校給食課長
  • 構造改革アクションプランでは、残りの単独調理場のうち10校を委託するとの計画になっておりますが、その計画の進捗はどうなっているのでしょうか。

    また、調理場の整備計画についても、あわせてお聞かせください。

  • 単独調理場の民間委託につきましては、枚方市構造改革アクションプランに基づきまして、ドライシステムで建設しました7校の単独調理場について委託をしているところでございますが、今後につきましても、委託化も踏まえた、給食調理場の配置、運営を見直すこととしています。
    塚本幸平学校給食課長
  • 学校の規模に関係なく、民間委託を行うことでコストは一律に差が出てくるのでしょうか。参考までに、生徒1食当たりにかかっている費用で比較検討ができればと思うのですが、民間委託にかかる費用と直営方式とで、1食当たりでどの程度コスト差が出てくるのでしょうか。

    また、委託をするのはドライシステムで建設した調理場ということですが、ドライシステムの調理場にこだわらず、委託によるメリットが大きいならば、ウェットシステムの調理場も委託の対象とすべきだと考えます。ウェットシステムの調理場を民間委託するのには、何か問題がありますでしょうか、お聞かせください。

  • 民間委託をしております単独調理場は、ドライシステム方式でございます。直営の単独調理場はウェットシステムとなっており、この2つは作業手順が異なり、必要な職員数も異なることから、単純に比較することは適当ではないと考えておりますが、民間委託と直営のそれぞれの現状につきましては、次のとおりとなります。

    直営の単独調理場21校につきましては、調理に係る共同調理場も含めた全体の平成22年度の人件費から人数を按分した額を算定しますと、1食当たりはおおむね182円となっております。

    委託している単独調理場7校につきましては、単独調理場ごとの平成22年度までの委託金額を総調理食数で割りますと、全体の平均は1食168円となりますが、最も安いところは、牧野小学校の123円、最も高いところは山田東小学校の267円とかなりの開きがあるところでございます。

    この理由は、1つではございませんが、学校の規模、児童数も要因となっていると考えております。

    なお、単独調理場の委託につきましては、これまでどおり、衛生面、安全性を考慮して、ドライシステムへの建て替えを行ってから進めるということを方針としております。
    塚本幸平学校給食課長

  • ありがとうございます。

    ただいまの答弁で、単純比較はできないにしても、直営と委託での1食当たりの経費に差があり、また規模によってコスト面で差が出ることをお示しいただきました。

    平成23年5月1日現在の生徒数で見ますと、山田東小学校では約301人、牧野小学校では718人となっていました。先ほどお示しいただいた金額で考えますと、大規模校ほど低くなっているとも考えられます。大規模校において、給食の民間委託に費用面で多大な効果が見込まれるのであれば、これまでの慣習にとらわれず、ウェットだから直営と、ドライだから民間委託と、こだわることなく、ウェットシステムの調理場についても、安全性に十分留意した上で、メリットがある学校では委託を推進していくべきと考えます。