土曜授業について

平成28年9月定例月議会 開催日:2016.9.15

  • 「土曜授業」について、お伺いします。
     
    平成25年9月に、文部科学省から出された「土曜授業に関する検討チーム」最終まとめによりますと、学校、家庭、地域の三者が連携し、学校における授業、地域における多様な学習や体験活動等の機会の充実などに取り組むことにより、土曜日の教育環境を豊かなものにすることが必要であるとされています。
     
    このことから、国は、学校教育法施行規則の一部を改正し、設置者の判断により土曜授業を行うことが可能であることを明確化しました。
     
    枚方市では、平成27年度から「土曜授業」を年間3回実施されていますが、その目的について、改めてお伺いします。
  • 次に、2.土曜授業について、お答えします。
     
    枚方市においては、学校週5日制の趣旨を踏まえつつ、土曜日の充実した学習機会を提供する方策の一つとして、平成27年度より、市立全小中学校において実施しています。
     
    この「土曜授業」は、「開かれた学校づくり」や「地域人材等の積極的な活用」を観点として実施することで、児童・生徒に、学校や地域における多様な学習や体験活動の機会など、これまで以上に豊かな教育環境を提供し、その成長を支えることを目的としています。
     
    また、「土曜授業」を実施することで、年間の授業時数に余裕をもたせ、平日の授業時間を調整することが可能となり、平日の放課後に時間を確保することで、児童・生徒へのきめ細かな指導や、校内研修による指導力向上にも繋がるものと考えます。
  • 「土曜授業」について、「開かれた学校づくり」や「地域人材等の積極的な活用」を一つの目的としているということでしたが、各学校では、具体的にはどのような内容で実施されているのですか。
  • 内容につきましては、授業参観やオープンスクールの形態で、保護者や地域の方に見ていただいたり、地域の方や市の職員などの外部人材を活用した防災教育や安全教育等の授業、芸術鑑賞や福祉教育などの体験活動、清掃活動などのボランティア活動等も行っています。
     
    加えて、学習発表会や芸術鑑賞会などの文化的な学校行事を行っている学校もあります。
  • 今後も「開かれた学校づくり」や「地域人材等の積極的な活用」の観点から、各学校の特色や独自性を活かした取組を推進するためには、「土曜授業」の実施回数が、現行の年3回では少ないと考えます。
     
    あるマスコミとシンクタンクによる小中学生の保護者を対象とした共同調査によると、土曜授業を望む保護者が約80%、その内、すべての土曜日で授業を望む保護者が約23%となっており、完全週5日制を望む保護者の約18%を上回るという結果も出ています。
     
    土曜授業の実施が比較的に進んでいるのは東京都ですが、例えば品川区では、年10日以上土曜日授業を実施していた学校で、繰り返し学習や学び直しの時間を十分に確保することができ、確かな学力の定着を図ることができたということで、平成24年度から品川区域の学校すべてで月2回土曜日授業を実施しています。
     
    月2回の土曜授業を実施することで、特に小学校においては週時程に余裕をもたせることが可能になり、放課後補習や教員同士の打ち合わせなどの時間確保がしやすくなることや、土曜日授業のリズムを作ることができ内容的な充実を一層図っていくことなどが可能になるとのことです。
     
    土曜授業を増やすことで、他の習い事やスポーツ大会との調整は必要になってきますが、品川区では、固定化させて一定の期間行ってきたことで定着させることができたようです。
     
    開かれた学校づくり、保護者や地域の方々に学校を訪問していただく機会を増やすためにも、また、結果として学力の向上また生きる力をつけていくことにもつながると考えますので、土曜授業について回数の増加を要望します。