住居表示について

平成27年9月定例月議会(第10日) 開催日:2015.12.16

  • 市民生活の中で重要性の高い住居表示について、建築物に住居番号表示板を掲示する法的な根拠をお伺いいたします。
  • 住居番号表示板につきましては、住居表示に関する法律に基づいた枚方市住居表示に関する条例の中で、「住居番号を通行人から見やすい場所に表示しておかなければならない」と規定されております。
    佐藤伸彦市民安全部長
  • 現在の枚方市の状況は、住居番号表示板を掲示しない家屋が増加しているように思いますが、住居番号表示板の掲示について、どのように説明や指導をされているのか、お伺いいたします。
  • 建築物が新築、改築などされた場合には、施工主などから、新築・改築届を受理した後、現地調査を行い、住居番号を決定いたします。その後、確定した住居番号表示板を無料で交付し、玄関や門柱など、見えやすい場所に掲示していただくよう協力を求めております。
    佐藤伸彦市民安全部長
  • 住居番号表示板の掲示に係る経過は理解をいたしました。

    しかし、一方で、表示いただけない住居が増えているということも耳にしました。このまま住居番号表示板を掲示しない家屋が増え続けると、郵便物や配達物の遅延や誤配のほか、救急車などの緊急車両がいち早く現地に到着することが難しくなるなど、市民生活の面からも弊害が生じると思います。

    住居番号表示板の掲示促進に対する、枚方市としての考え方をお伺いいたします。

  • 議員の御指摘のとおり、市民生活の観点から、家屋を特定する住居番号表示板の掲示は必要であると考えております。引き続き、窓口での新築、改築等の届け出の際に、住居番号表示板の掲示協力を求めてまいります。

    さらに、住居番号を表示しなければならないことが法律で規定されていることや、住居番号表示板の必要性など、掲示に向け、さらなる啓発に努めてまいります。
    佐藤伸彦市民安全部長

  • 市民生活の観点から、さらなる啓発をお願いしておきますが、住居番号表示板の掲示の啓発を行うことで、掲示していない家屋に対して追加交付する機会が増え、住居番号表示板の交付件数が今後増加することも予想されます。

    そこで、現在の住居番号表示板の在庫数と、掲示の徹底に必要となる家屋数、予算について、お伺いいたします。

  • まず、住居表示に係る表示板の種類には、住居番号表示板、住居表示用町名板、町名地番表示板の3種類がございます。

    このうち住居番号表示板について申しますと、昭和40年代に郵便局から大量に譲渡を受けたものも含め、約3万8,000枚の在庫がございます。平成26年度の購入実績としましては14万9,445円、1,107枚分を購入しており、一方、この1年間に交付した枚数は1,272枚で、不足分は在庫から交付しております。

    必要となる家屋数につきましては、正確に把握できてはおりませんが、世帯数が平成27年10月末現在で17万6,706世帯ございます。住居番号表示板の1枚当たりの単価は135円でございますので、単純に掛け合わせますと約2,400万円となるわけでございますが、実際には、そのうちの何割かと、別途、住居表示用町名板や町名地番表示板なども必要となると考えております。
    佐藤伸彦市民安全部長

  • 居表示に係る表示板の掲示の徹底には多くの予算が必要になることは理解をいたしました。

    しかしながら、社会的必要性や市民の利便性の向上を鑑み、予算を確保して住居表示に係る表示板の購入を促進し、段階的に市内での掲示率を向上させる取り組みを進めていただきますよう要望しておきます。