友好都市との関係について

平成24年第4回定例会(第4日) 開催日:2012.12.18

  • 先日、くらわんか産業いきいきまつりで友好・交流都市物産展が開催され、特産品などの販売を通じて友好都市と市民との交流を深めていただきました。

    国内友好都市については、枚方まつりや農業まつりなど、本市のさまざまな事業にも参画いただき、友好を深めているということがまだわかりやすいのですが、海外友好都市については、どのような交流がなされているかわかりにくいところがあります。

    そこで、海外友好都市との交流実績について、お伺いします。

  • 友好都市との関係について、お答えいたします。

    海外友好都市につきましては、中国の上海市長寧区、オーストラリアのクィーンズランド州ローガン市、韓国の全羅南道霊岩郡の3都市と提携をいたしております。

    海外友好都市との交流事業の実績でございますが、今年度は、霊岩郡へ友好都市締結後初めてとなる市民訪問団を派遣いたしました。また、これまでに経済交流といたしまして、中国物産展、オーストラリア物産展の開催や、3都市とは定期的に市民や行政訪問団の相互派遣を行っているほか、上海市長寧区との間では児童書画展の開催、また、ローガン市から招聘した英語教育指導助手の採用、ローガン市教員の市内小学校視察、さらに、2007年には、海外友好都市青年音楽祭を本市で開催し、市民会館大ホールが満員の盛況となるなど、さまざまな交流事業を実施しております。

    また、大阪府立香里丘高校では、ローガン市の学生とテレビ会議を実施しており、行政関係者だけでなく、商工会議所や市民団体が友好都市を訪問するなど、民間レベルでの交流も行われております。
    宮本勝裕地域振興部長

  • 次に、友好都市との関係について。

    海外友好都市のローガン市についてお伺いしますが、今年度、枚方市文化国際財団が、ローガン市へ中学生訪問団の派遣を予定されていたにもかかわらず、実施を見送ったと聞いています。その背景には、どういった事情があったのでしょうか。

  • ローガン市とは、教育、文化、経済等の分野におきまして、市民や子どもたち同士の交流活動を推進するため、市民訪問団を相互に派遣することを取り決めております。

    今年度につきましては、議員がお示しのように、ローガン市へ公募による中学生の訪問団を派遣することを予定しておりましたが、先方での受け入れ等の調整が整っていなかったため、派遣を断念したものでございます。

    このことにつきましては、非常に残念なことであり、市民レベル、行政レベルでの交流を今後も継続、推進していけるよう、ローガン市と協議を進めてまいります。
    宮本勝裕地域振興部長

  • 海外友好都市とも交流されているということですが、例えば、昨年、ローガン市から東日本大震災のお見舞いということで、青少年音楽交流団員の方が枚方に来られ、市民会館の大ホールで友好交流音楽祭を開催されました。せっかく交流しているのだから、そういったPRを積極的に行うことで、市民の皆さんが友好都市の音楽団の演奏を鑑賞する機会にもつながり、交流も深まるのではないかと思います。

    また、市民訪問団の派遣についても、海外で相手があることとはいえ、派遣できるように調整することが基本と言えます。その点については、相手方と密に連絡をとるなど、友好都市提携の目的に沿った交流事業がきっちりと実施できるよう、市としても文化国際財団と連携して取り組んでいただきたいと思います。

    友好都市との交流は、本来、先を見据えた目的があるはずです。市民レベルで交流を推進することで、市民にとってどのようなメリットがあるのか、また、行政レベルでは、交流を通じて友好都市から何を学び、それをどのように枚方のまちづくりに生かしていくのかといった観点が大事であり、それに見合うだけの交流内容とすべきです。その意味では、どこと組んでいるか、また、どう交流していくかは常に見直しが行われ、変化していくべきものと思います。

    今後の交流プログラムを検討いただく際には、今申し上げたことに御留意いただき、枚方はもちろん、友好都市にとっても実りのあるものになるよう、切に要望させていただきます。