枚方市の新しいスポット! 楠葉台場跡

街デイ祭りの後、西牧野小の祭りを経て『明治150年!幕末の志士が駆け抜けた古戦場「楠葉台場」で鎮魂の盆踊り!』へ行ってきました。

「楠葉台場」で盆踊りが行われたきっかけ

今年は明治150年という事で全国各地でイベントや取り組みが行われています。枚方市でも、こうした流れに乗っかりたい狙いもあり、『天の川・交野ヶ原日本遺産プロジェクト』がメインとなって、楠葉中之芝の楠葉台場跡を会場に、各種の団体が力を集結、実施に至ったものです。(※行政側は予算を出していません。)

枚方で明治150年と何の関連?

枚方市の北部、楠葉中之芝地域に『楠葉台場跡』があります。これは慶応元年(1865)、淀川左岸に江戸幕府が造営したものとされます。(設計は勝海舟とされています)国内で唯一現存する河川砲台跡、当時の状況を知る上で貴重な場所ということで、平成23年(2011)2 月7日に国史跡に指定されました。その後、平成28年に今の形に整備されたものです。

この楠葉台場は、幕末~明治にかけての内戦・戊辰戦争「鳥羽・伏見の戦い」で新政府軍と幕府軍の決着地となった場所とされています。そういういきさつから、この台場跡で『鎮魂』の思いを込め盆踊りをすることにした、ということでした。(砲台が置かれていたから台場という名前なんです)枚方市にこうした場所があること自体、枚方市民にとっても知られていないと思います。そうした意味では、今回は台場跡の周知もその目的の一つであったと言えます。

会場は大賑わい

到着時、事業はすでに佳境でしたが、会場は熱気でにぎわっていました。

踊る者、見る者、歌う者、走り回る者、いずれもが笑顔でいい雰囲気であったように思います。幕末的なコスプレもちらほら拝見しました。

電気が使えない条件ながら、飲食や幕末関連のグッズ、災害被災地の物販などもされており、そうしたお店も賑わっていました。また地元楠葉・八幡市の地域の方も来られていたようで、そうした方からは「来年もぜひ!」と言ったような声もスタッフに届いたようです。多くの人でにぎわい、楠葉台場跡の発信にもつながったと考えられることから、事業の目的は一定達成されたものと思います。

会場で使われたのはごく一部、勿体ない

会場は9ヘクタールにも及ぶ公園であり、今回の事業で使われていた、人が集まっていたのはホンのごく一部だけでした。・・・もったいない。

それで、スタッフの方々とも話していましたが、同じような広さのスペースがまだ史跡内で4つくらいはできそうな感じでしたので、スポーツチャンバラ的なスペースを作るであるとか、幕末にちなんだようなスペースをつくるであるとか、活用の可能性はまだまだあると感じました。(スタッフの皆様、お疲れ様でした。)
会場へのアクセス、電気が使えない、史跡ゆえの様々な制限など『壁』はあるものの、情緒あふれるこの場所で、更なる活用を期待したいと思います。

台場跡の場所について

なかなか行きにくい場所ではありますが、ぜひ一度行ってみてください!風が気持ちよくて、周囲を見渡すことができ、眺めも最高です。
〒573-1101 大阪府枚方市楠葉中之芝2丁目
※Googleで検索したところ、『24時間営業』と出てきました。まあそれはそうなんですけど。笑