周枚方市駅辺再整備及び新庁舎整備の検討について

平成29年9月定例月議会 開催日:2017.09.19

  • 8月31日に報告のありました「枚方市における国・府・市有財産の最適利用における基本的な考え方について」では、北河内府民センターは3街区への移転する方向で、基本的な考え方を整理されたとのことでした。

    これまで、⑤街区において、国・府・市による合同庁舎化を進めてきたと思いますが、今般なぜ府だけが③街区へ移転することになったのか、お伺いします。

  • 8月25日に開催した「枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議」において、府民センターは③街区に移転し、その跡地に国・市の合同庁舎を整備する方向で進めることが、「市民・府民の利便性の向上」、「賑わいの創出、定住促進及び回遊性の向上」、「防災リスクの分散」、「跡地活用による⑤街区の円滑な整備」、「必要経費の削減」など、国・府・市有財産の最適利用・効率的なまちづくりの観点から、最も有効であり、検討していくことを確認しました。

    市駅周辺等活性化推進部長

  • 府民センターが3街区に移転する理由を答弁されましたが、府民センターが③街区へ移転し、その跡地の⑤街区に国・市の合同庁舎化を進める結果、⑤街区の合同庁舎は、市庁舎と枚方税務署だけとなり、当初の国・府・市の計画からかなりトーンダウンしたと言わざるを得ません。

    また、府民センター跡地の売却についても確約なく、不透明な部分があると思います。市民の利便性の向上や、建築費、維持管理費の低減などの合同庁舎化のメリットが無くなっていると考えますが、見解をお伺いします。

  • 府民センターが③街区へ移転することで、防災面でのリスク分散、災害時に活用できる緑地広場の整備を図ることや、市役所分館の仮移転が不要となることをはじめ、まちづくりに要する経費の削減に繋がるとともに、⑤街区にレジデンスを整備できるなど、⑤街区の円滑かつ早期の整備に大きく寄与するものと考えています。

    また、新庁舎と枚方税務署との一体整備により、市民生活の利便性が向上すると考えております。

    今後、「枚方市駅周辺再整備基本計画」を策定していく中で、整備手法や場所など広い視野をもって、概算事業費などの項目について比較検討を行い、本市にとってメリットを明らかにしていく考えです。

    市駅周辺等活性化推進部長

  • ご答弁で3街区移転のメリットをお示しいただきましたが、数字の詳細や議論の過程が私たちに十分に示されておらず、防災面でのリスク分散や経費の削減など、本当にそうなのか疑問に思うところです。

    さて③街区に府が移転し、⑤街区で国・市と合同庁舎化を進めていく場合に、その他の街区を含めた市駅周辺全体の再整備の進め方をどの様に考えているのでしょうか。

    また、今後、議論を深めていく過程において、具体的な数値などの根拠を示して、市民に対する説明など、透明性を保ちながら進めることも重要と考えますが、市の見解を伺います。

  • ①から⑤街区の地域特性や事情等によって進捗は異なる状況でありますが、枚方市駅周辺再整備ビジョンの具体化、実現化に向け、各街区のまちづくりにおける概算事業費や最適な事業手法、進め方などを取りまとめた基本計画を平成30年度に策定していく考えです。

    また、策定にあたりましては、必要に応じ、議会への報告や市民説明会を行ってまいります。

    市駅周辺等活性化推進部長

  • 平成25年3月に、市駅周辺再整備ビジョンを策定してからかなりの時間を費やして、この間、様々な議論がなされてきましたが、本来なら、既に実行の段階に入っていてもおかしくなく、ビジョンを早期に具現化することが重要であると考えます。

    これまでに、市駅周辺再整備に関して、外部団体との協議会や協定及び審議会などの各種会議体が多数設置されてきましたが、再整備のスピードを上げていく必要がある中で、なぜ枚方市駅周辺再整備基本計画の策定に際し、民間アドバイザーから提案や意見を聞く必要性があるのでしょうか?

  • 本基本計画を策定するにあたり、より実現性を高めていくために、市街地再開発事業など類似事業の経験のある民間アドバイザーに対し、事業を行う側の視点から提案・助言を求めるものであり、市駅周辺再整備をできる限り早期に実現できるよう、スピード感をもって、取り組んでまいります。

    市駅周辺等活性化推進部長

  • 意見として、民間アドバイザーについては、今更という思いが強いです。ビジョン策定時にある程度聞いておくべきだったと思いますし、ここでダメと言われたことはひっくり返るのかなと思うと、いろいろ疑問がわいてきます。

    いずれにしても、前向きな提案助言を受けられるようにしていただきたいと思います。また説明で民間アドバイザー側のメリットとして市の方向性を知れる話もありましたが、入札等にあたっては、民間アドバイザー以外の業者も同条件で、公平性・公正性がしっかりと確保されるよう、慎重に進めていただくことを強く要望します。

    さて、枚方市駅周辺再整備について、スピード感、スピード感といものの、この1年間、市長が就任してから2年、動きが見えません。府が抜けた動きはあったかも。

    今回、メリットの答弁もありましたが、府が抜けた段階で、そもそもの前提が崩れていると思います。ゼロベースで考えてもいいと思います。固執 ブレていいと思います。ビジョン策定から4年経ち、駅前の条件も少し変わってきている中で、私個人的には、5街区ありきではなく、4街区での建て替え・3街区への移転も、選択肢としてはあると思っています。

    時間はかけていられませんが場所ありきではなく、50年100年の将来にわたって、今一度、枚方市駅前全体がどうあるべきか、市長がしっかりビジョンを示していただき、共有いただきながら、取り組みを着実に進めていただきたいと要望しておきます。